新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街 吾妻博勝
文庫: 398ページ 出版社: 文藝春秋 (1998/09) 1993~94年にかけての取材をもとにしたノンフィクション。 ゾッとする話が盛りだくさんで、読み応えがありました。 後半のイラン人殺しについての話は凄かった。 取材中にかなり危ない目にもあったという。 どうやらこの作家さんコワモテらしく、あいつなら上手く取材できるだろう、とこの仕事が回ってきたらしい。 歌舞伎町には日本のヤクザ関係の事務所が160箇所、約2,500人がシノギを削っている。 そんなヤクザがはばをきかせていても中国人系、台湾人系に半殺しにされることもあるという。 ヤクザす巻き事件、新宿署警察官銃撃事件の話。情報提供者のヤクザが指を3回落とした時のリアルな話。 飲み物に強い睡眠薬を混ぜ、眠らせる昏睡強盗。 在日中国大使館の外交官がトカレフ密輸に関わっている? 台湾マフィアはヤクザと違い、全部の指を切り落とすらしい。 中には腕を切り落とされる場合もあるという。 一匹狼の台湾マフィア「片腕の龍」なる人物。 六合彩(リウフーツァイ)という怪しいギャンブルではそうとうな大金が動くという。 新宿の早朝ゴミを漁るのは、浮浪者→野良犬や野良ネコ→カラス→ドブネズミという法則が成り立っているらしい。 アジトを知られていない台湾マフィアに、ヤクザが張り込みをかけ、仕返しに成功。 体格のいいイラン人が店を襲い、ママとホステスを強○して金を奪った。だが、仕返しされて山に埋められたらしい。 その殺しに関わった人物にとうとう行き当った。 解説:馳星周マフィアの棲む街