警官の血 佐々木譲(上)
文庫: 474ページ 出版社: 新潮社 (2009/12/24) 昭和の『23年組』で巡査となった安城清二。 駐在警官を目指した清二は上野署勤務となった。 上野公園で浮浪者となっている愚連隊やスリ団の取り締まりと締め出し。 駐在所と隣接する重要文化財の五重の塔が炎上したあの夜、現場からふいに消えて、早朝、国鉄の線路上で死体となって発見された父。あの晩、いったい何があったのか。何者かを追いかけていったという情報もあった・・・。 警視庁在籍のまま「大学へ通いロシア語を学んで来い」と言われる民雄。 民雄が行かされた大学は北海道大学だった。そこは学生運動真っ只中だった。 公安の手先となって要注意人物の学生の動向を探る。 気付いてみたら民雄は潜入捜査官だった・・・。 やがて心労が崇り、精神的に参ってしまい・・・。警官の血(上巻)