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テーマ:お勧めの一冊(464)
カテゴリ:奥田英朗
出版社: 幻冬舎 (2005/09) ★★★★★ 持っている単行本を再読。奇遇にもちょうど今月文庫化になってます。 それぞれの短編が人物で繋がっている、ちょっとエロい短編集。 いや結構エロい。(笑) 文庫の表紙が・・・。 エロくなーい!! ●WHAT FOOL BELIEVES 午前1時、32歳フリーライターの杉山が原稿を書いていると、最近引っ越してきたアパート2階住人であるホスト風の男が女を連れ込んできたようだ。静かになったと思うと女のあえぎ声が! なんていいやつが引っ越してきたのだろう。 つい女の顔が見てみたくなり後を追って確認。 ムラムラしていたせいか図書館で顔を合わせた太めの女性に声を掛け・・・。 ●GET UP, STAND UP 「あなただけが頼りなんですう、あなたに一肌も二肌も脱いでいかないと、わたくしたちは路頭に迷ってしまうのです。どうかこのわたくしを助けると思って、いや、わたくしの家族を救うと思って――」 ホストは使い慣れた常套句を使い、若い女性をキャバクラやお触りパブにスカウトする・・・。 ●LIGHT MY FIRE 向かいの家の郵便物を拝借し、盗み見るのが日課になってしまった主婦は、最近スカウトされAVに何度か出演している。家の中はゴミ屋敷状態で、二階へ向けて消臭剤を大量に撒いている。 日課の郵便物を盗み見ていると「犬がうるさい、なんとかしろ!」という苦情の手紙が入っていた。住民一同と書いてある横に隣の家の主婦の名前を書いて戻しておく。面白くなるかもしれない。 次第に手紙の内容はエスカレートしていく。 ある日区役所の人間がゴミを片付けないと行政撤去する、などと言ってきた。そんなことをされたら困るのだ。二階には干からびた「あるモノ」があるのだから・・・。 ●GIMMIE SHLTER カラオケボックス定員の青柳は、昼夜逆転の生活をしている為、朝方寝付くのだが近所の犬がうるさくてたまらない。近所の主婦からの苦情に見せかけ手紙を送ることに。 カラオケボックスでは女子高生がオヤジを連れ込みいかがわしい行為をはたらいている。 ノーと言えない青柳は新聞の勧誘さえ断りきれず3紙も取っている。 そんな性格の為、カラオケボックスは怪しい男に付け込まれ売春宿と化した。 青柳は何もかも嫌になりライターとガソリンを持って・・・。 ●I SHALL BE RELEASED 官能小説家は、仕事の為と自分に言い訳をし、街へ出て女子高生とカラオケボックスでいかがわしいことをしてもらう。 だんだんエスカレートしていってとうとう渋谷署生活安全課に踏み込まれ・・・。 ●GOOD VIBRATIONS 太目の女、玉木小百合は官能小説のテープおこしをしていたらムラムラしてきた。いつもの図書館に向かいそこで男を物色する。今度のターゲットは郵便局員だった。さっそく部屋に連れ込む。 小百合は部屋での行為を隠し撮りしてアダルトショップに売っていた。 やがて仲間を連れてくるようになり、郵便局員シリーズはだんだんといい値で買ってくれるようになった。 ララピポ 単行本 ララピポ 文庫本 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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