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テーマ:お勧めの一冊(464)
カテゴリ:ら行-作家
出版社: 新潮社 (1987/08) ★★★★☆ 直木賞受賞作。 あねさん女房の郷子は、甘えん坊で子供のような夫がやらかす様々なことに、めげずに立ち振る舞う。 強ぶってはいるが、実は・・・。 同じ男を愛する女性同士の葛藤と、人の死・・・。なんとも胸の痛くなる表題作。2回読んじゃいました。 ●恋文 ――ぼくのお父さんはラブレターがとどいて家出しました。ラブレターの女の人はお父さんが結婚するまにつきあっていた人で、病気になりいのちがあと半年になり、かなしくなってお父さんに手紙をだしたのです。でもなぜかお母さんはイキイキとしています。「こらしめてきてやるからね」と出ていったお母さんはもどってくると、女の人は手術をしてあまり長く生きられない、家族も友だちもいないので半年だけお父さんあげたといいました。 「女ごころのみれんでしょう」とお風呂でうたっています。でもほんとうはさみしいみたいです。 婦人雑誌社に勤める郷子のところへこんな内容の手紙が届いた。雑誌の人生相談コーナー宛である。編集者たちは「これは使えるぞ」といっている。だが、その手紙は郷子の小学4年の息子だったのである・・・。 ●紅き唇 妻に先立たれ、6年勤めた会社は倒産、今は中古車販売店に勤めている。死んだ妻の母はとても意地悪な母だった。だが、面倒を見る人がいない為、妻が死んでも一緒に暮らしている。 話は義理の母の昔の苦労話へと・・・。 ●十三年目の子守唄 戸籍上だけの弟と信じてきた雅彦が、オレの子供だって? 13年経った今突然突きつけられた事実とは・・・。 ●ピエロ 美容院をしている妻と、定職を持たない夫はお互いに浮気をしており・・・。 ●私の叔父さん 年の離れた姪孫と叔父の微妙な関係の物語。 恋文 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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