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カテゴリ:樋口有介
出版社: 文藝春秋 (2007/05) ★★★★★ サントリーミステリー大賞受賞作。 1991に刊行された作品を全面改稿。 携帯のけの字もない時代の物語ですが、まったく古さを感じない。 学生時代を思い出し、懐かしい気分になりました。 ここに登場する高校生のシュンと麻子のキャラがいいです。 麻子は生意気で意地っ張り。だけどものすごい泣き虫で、そして、行動がとっても可愛い。 読んでいてニタニタ、いや、ニヤニヤしちゃいました。 母はオヤジと別れ、40代にして人生をやりなおすと言い、実際に青山にブティックを出店した。 オヤジは平の刑事だ。 そのオヤジに食事の用意や洗濯をするのは高校2年のシュンの仕事。 いつもなら平穏な夏休みが今年は一変した。 夏休み中に同じクラスの女子である岩沢訓子が自殺したのだ。 妊娠4ヶ月だったという。 同じクラスでヤクザの娘の麻子と共に、なぜ訓子は自殺したのか、それとも誰かに殺されたのか、調査のようなデートのような行動に出る。 さらにもう一人訓子の友人が、車に撥ねられ死亡した。 事件の真相はどこにあるのか・・・。 なんとも意外で悲しい結末・・・。 解説の方と笑いのツボも一緒でした。 解説:大矢博子 ぼくと、ぼくらの夏新装版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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