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カテゴリ:樋口有介
出版社: 中央公論新社 (2009/02) 群馬県前橋市出身の作家さんなので、今回も自分にとっては近い地域が設定されていたので、親しみがありますね。 埼玉の山奥の秩父が舞台ですが、殆ど群馬県寄りな為、群馬弁での会話でしたね。秩父って群馬弁なのね。 そうだいなあ、○○しておくんべえ。 はあダメだんべ、ほうけえほうけえ。 わありいやいのうー。 『わーりーやいのーう』『ほーだいのーう』って、地元でも山に入れば入るほど方言が強くって、特に爺ちゃんとかはね。だからよく学生時代にふざけてこんな会話していたっけか。 三億円事件の話も出てきましたね。 安アパートに住んでいる学生などを虱潰しにローラー作戦を仕掛け、かなりの数の過激派潰しが行われたという。 それが目当てで、実は公安が仕掛けたという説もある。 そんな話が出てきました。 .......................................... 関東地方のどん詰まりに位置する秩父にあるスナック『ラザロ』。 成子は東京での生活に嫌気が差し、秩父に移り住んでから、そのスナックでピアノを弾いている。 そのピアニストである成子が殺され、長瀞の山中でバラバラにされた状態で発見された。 寄居町でも同じような事件が起きており、さらに3度目の事件も起きてしまった。 3人の共通点は何なのか・・・。 20年前の御巣鷹山飛行機事故で、妹を亡くしている客。 凄惨な事故現場を背に、レポートを続けるテレビカメラに映ろうと、必死でピースサインを出しまくる小学生たち。 その映像を止められず全国に流してしまったことへの後悔は、彼らへの復讐へと・・・。 .......................................... 終盤になって表紙の意味が分かりましたね・・・。 ピース お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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