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カテゴリ:あ行-作家
出版社: 講談社 (2006/4/14) すべて男女の会話で語られるちょっとおかしな短編集。 オチがなかなか面白いのがありました。 会話だけで構成されているのですが、くどい説明もなく、なかなかいい感じ。 ●宇宙人の証明 氷川神社で宇宙人を拾ってきた、と彼女は言う。 テレパシーで「助けてくれ」といっていたそうな。 小鉢に入っている宇宙人はどう見てもナメクジにしか見えなかった・・・。 ●四十四年後の証明 西暦2038年から電話をかけているという少女が、多喜多のことをおじいちゃんと言い張る。 クロノトーキーというものでアクセスしているらしい。 この手のいたずらが流行っているのか・・・。 ●呪いの証明 火災が発生して、自分が住んでいる12階のベランダから飛び降りて死んでしまった主任。 同僚の女性は「あたしが呪い殺したの」と・・・。 ●狼男の証明 「オレ、たぶんね、18日の夜になったら変身する」 「・・・ヘンシン?」 「うん」 「どういうふうに?華麗なる変身?」 「逆。オレ、狼男なんだ」 どうやら数日前に犬に噛まれたらしい・・・。 だから正確には「犬男」なのだが・・・。 ●幽霊の証明 「ちゃんと、見える?あたしのこと」 「わかんないよ、何いってるわけ?」 「そう・・・、じゃあ信じてもらえないかもしれない」 「・・・」 「あたしね、ここにいないの」 ●嘘の証明 万引きをしたという女生徒は「わたしはやっていない」という。 ガードマンがリュックの中にリップを入れたらしい。 彼女の話を聞いているうちに・・・。 もつれっぱなし お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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