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カテゴリ:や行-作家
出版社: 幻冬舎 (2006/04) 堕胎手術という重いテーマを題材に、いかにその行為が女性にとって負担とリスクが大きいか、産まれてくるはずの子供の子供はどんな状態でかき出されるのか・・・を小説の中で世間に訴えかける作品でした。 場所は大宮や川越市、本庄といった私にとって親しみのある埼玉が中心。 未成年だから・・・不倫の結果だから・・・妊娠中に離婚してしまったから・・・ひどいケースは、気が変わったから・・・。 そんな理由で中期後期であろうが堕胎をする女性が多い。 そんな日々に嫌気が差し、医師を辞め執筆活動に専念する桐山冬子。 たとえ一件でもいいから人工妊娠中絶が減って欲しい。そんな思いから・・・。 だが、冬子の原稿は感情が表に出すぎてダメだと編集者は言う。しかも中絶が題材では暗すぎて売れないと断られた。 諦めきれず自費で出版する。 自ら書店をまわり数冊ずつ置いてもらう。 新聞記者の目に留まりコラムのようなかたちで紹介され、テレビの討論番組に出演するまでになった。 やがて仲間ができ、中絶を思いとどまってくれそうな女性を説得することに。 一方、同じ名前だったという理由で、人違い中絶させられた佐藤有希恵は、もう一人のサトウユキエが憎たらしくなった。サトウユキエは中絶をキャンセルしていたのだ。ということは産む予定なのだろうか。 有希恵は彼女を探し出し・・・。 天使の代理人(上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 15, 2009 10:14:43 AM
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