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カテゴリ:か行-作家
出版社: 幻冬舎 (2008/08) プッって笑ってしまう場面もある短編集。 内容はそれぞれ違うけど、登場人物がリンクしていましたね。 いやー、意外や意外、なんだかベテラン作家が書いたような作品でしたねえ。 多少の構成はもちろんするでしょうけど、自ら文体、内容を考えたとすると才能ありますねえ。 玄人ウケはしないかもしれませんが、私は普通に面白かったです。 「ピンボケな私」の主人公の女性はとっても可愛い女性でしたね。 ●道草 ホームレスを夢見るサラリーマン。 実際に公園に行きホームレスの仲間入りをした。 やがて本物のホームレスになりたくて会社も辞めて家に帰るのもやめた。 プロ野球選手が父親を探していると探偵がやってくると、大ホラ吹きのモーゼと名付けた老人が「俺の息子だ」と言い出し・・・。 ●拝啓、僕のアイドル様 売れないアイドルを陰ながら応援するオタクの話。 ●ピンボケな私 将来はカメラマンになると友人に嘘をつく。 カメラを持っていなかったので慌ててデジカメを買ったのはいいが、違う種類のメモリーを買ってしまった。 悔しいので削って無理に押し込んだら今度は出なくなってしまった。 でも、カメラのおかげでタクミくんと仲良くなって・・・。 ●Overrun 給料をほとんどギャンブルに費やし、さらに400万円の借金を抱える35歳。 二番目の馬を買うという方程式も失敗しさらに借金が増えた。 強盗でもするか、と考えたがオレオレ詐欺をやることにした。 適当に電話を掛けていると「健一かい」という婆さんが引っ掛り・・・。 ●鳴き砂を歩く女 中学生の頃会った売れない芸人が忘れられず浅草に行く。 金が尽きストリップバーで働かせてもらおうと中に入るとそいつがいた・・・。 解説:劇団ひとり父 陰日向に咲く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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