文庫: 356ページ
出版社: 講談社 (2009/9/15)
「天使のナイフ」の薬丸岳さん2作目。面白いです。
劇場型犯罪の結末は、意外な犯人でした。
続編がありそうな終わり方でしたね。
―小さい子供が殺される度に、別の性犯罪者を生贄に殺す―
―これから過ちを犯そうとする者よ、私は捕まらない、私は死なない、いつでもお前たちを見ている―
帰宅途中の小学2年女児が何者かに雑木林に連れ込まれ、首を絞められて殺害される事件が起きた。
犯人は自分の精(液)を消す為か、少女は洗濯洗剤まみれだった。
埼玉県の別の場所の公園では、成人男性の生首が発見される。
何故か保険証が一緒に入っており、男の部屋に刑事が行くとバスルームに体はあった。
胸には「S」と読める傷が付けられていた。
男は性犯罪者のリストを元に、自分の可愛い娘に危害が及ぶ前に手を打つ手段に出た。
私刑を世間に肯定させてはならない警察の維持と、完全犯罪をもくろむ犯人の闘いの結末は・・・。サンソンとはいったい誰なのか・・・。
運命の巡り合わせか、自分のせいで妹を失った過去を持つ刑事長瀬が捜査に加わる。
闇の底