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カテゴリ:あ行-作家
出版社: 文藝春秋 (2000/08) 久々の浅田次郎さん。 ◎月のしずく 30年以上もコンビナートの積み下ろしをしてきた辰夫に転機が訪れた。 銀座の女リエは、浮気相手がやっと妻と別れる決心をしてくれたのに、それを聞いた途端に冷めてしまった。 道端でその男とケンカをして車から放り出されるリエは、ちょうどその一部始終を見ていた辰夫に拾われて・・・。 ◎聖夜の肖像 子供が合宿で二人ともいない為、久しぶりに夫婦でクリスマス・イヴの夜に出掛ける。 表参道のイルミネーションを見ていると20年前の恋人と再会。 長年パリで絵の勉強をして日本に帰ってきたであろう彼が書いてくれた似顔絵は20年前と変らず・・・。 ◎銀色の雨 新聞配達をする勤労学生の和也は「青少年の鑑」として地域で有名になった。 だが、つり銭が足りない時があり店主は和也に濡れ衣を着せた。 それが堪えられず和也は東京へ出ようと思っていた矢先、知り合いの飲み屋のおばさんに拾われ、雀荘でのバイトをやらされているうちに次第に危ない世界へと・・・。 ◎琉璃想 8歳まで育った北京へ。社内報に「帰郷」という企画を出した為だった。 同行したカメラマンは、自分が不倫していた相手と結婚することとなった相手で・・・。 ◎花や今宵 30回目のバースデイは最悪だった。 不倫相手の男にはドタキャンされ、友人たちとのカラオケは早々にお開きに。 電車を乗り過ごした先では同じように不幸のどん底にいる男に出会い・・・。 ◎ふくちゃんのジャック・ナイフ ブラジルへの移民ブームの時代に移民詐欺に遭ったフクちゃんは、懲りずにまたブラジルを目指す。 ◎ピエタ 自分の夫になるかもしれない中国人とスペイン広場へ。 幼い娘を捨てていった母親と再会する為だった。 月のしずく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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