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カテゴリ:ノンフィクション、エッセイなど
出版社: 新潮社 (2009/11/28) 再読。 「やせれば美人」の作家さんです。 この本、奥田英朗さんがエッセイの中で「面白い」と言っていた作品なんです。 第6章の「反対の賛成なのだ」が面白いですね。 米軍基地返還の話しです。 沖縄戦線で当時の構図があらかた焼失してしまっている為、土地の境界線がいまだに曖昧なのだという。 さらに戦死者や行方不明者なども多いこともその原因となっているという。 アメリカに貸す為の賃料として「とりあえずの合意」のもと、それぞれの地主の面積が決められ現在その賃料をもらっているという。 これが実際返還されるとなると、現実に目の前に土地が帰ってくるわけで「さあワシの土地はどっからどこまでサ」と大変なことになると予想される。 もし返還されることになったら、今度は自衛隊にでも「囲って」もらわないとな、なんて笑えないジョークもあるらしい。 年間数百万円もの地代が入る地主もおり、賛成と反対は半々くらいらしいという。 他には、樹海近くの住民の笑えないジョーク等々。 解説:村上春樹
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