ヒトラー 最期の12日間
2004年(独・伊・オーストリア)「ヒトラー」という大きな題材であるが第三帝国独裁者の最期の12日間に絞り、元秘書の告白を基にドキュメンタリー風に描く秀作。 自尊心から現実を受け入れられないカリスマ独裁者の姿は、小心な男に過ぎなかった。そして、最期に向かう独裁者を囲む人々の様々な生きざまも印象的であった。妻エバ・ブラウン、いつの間にか姿を消したゲーリングやヒムラー、 最期まで狂信的なゲッベルスとその一家の悲劇、戦場で何も知らず戦う少年兵、そのコントラストが印象的でした。