ガタカ
1997年【米】 イーサン・ホーク主演の近未来SFの秀作。科学技術の進歩に伴い人類は、遺伝子の優劣による新たな階層社会を築いていた。宇宙開発事業を進める「ガタカ社」もエリート階層である「適正者」のみを宇宙飛行士として選抜し、「不適正者」は排除していたが、幼い頃から宇宙飛行士を夢見る主人公は、身分を偽り、DNA検査を巧にかいくぐりながら宇宙飛行士への道を進む。遺伝という先天的な選別により不適格者の烙印を押された主人公が、「努力」という後天的な意思により、それを跳ね返し夢を実現させる。そんな彼をサポートし夢を託した「ユージーン」や息子が同じ境遇のラマ-医師のラストの言葉が印象的だった。