|
カテゴリ:ひと関連
中学生のクラス旅行が無事終わった。今頃バスの中で眠っているだろうか。
心配していた天気もずっとよく、ラッキーだった。 中学生の年代は面白い。 特に1年生の夏休みは、まだ小学生を引きずっている人や、やや大人に近付いてる人と様々で体格や顔つきも多種多様。 体格と精神のアンバランスが多く見られるのは1年生だ。 集団でやってくると最初は一人一人の輪郭は不明瞭で、集団の雰囲気をつかむのがせいぜいだ。そしておしゃべりな人や目立つ人に目がいき、名前と顔を覚える。 3日も一緒にいると、一人一人に輪郭が明瞭になってくる。さすがに全員の顔と名前を一致させるのは至難の技であるが、おおよその性格がわかってきて楽しくなる。 どんな集団でも「言われなくても行動する人」「言われたことをやる人」「言われた事もしない人」の3タイプがいるものだ。多数を占めるタイプ、あるいは集団への影響力の強い人のタイプが、その集団の雰囲気を決定することが多い。 今回は「行動をしないと飯にありつけない」という条件があったためか、あるいは元々そうであったのか、「言われた事もしない人」のムードに染まることはなかったと感じる。 輪郭がはっきりしてきてから目が行くのは「言われなくても行動する人」だ。 最近の傾向なのか、そのタイプの人は目立たず誰も動かなくても一人で動いている。その後姿をみて触発され、ひとりふたり後に続く。 そのタイプの人たちが圧倒的多数になることは稀だが、静かにその影響が及んでいく様を見ていると面白い。 集団の中で多数派は「言われたことをする人」だ。この人たちは何かと大人に質問をする。自分で考えたりやってみる前に答えを聞こうとする。 おそらく小さい頃からこういう行動様式を求められてきた結果だろう。 となると、大人はすぐに答えを与えず、自分で考えたりやってみる時間を与えなくてはならない。待てるかどうかが、このタイプをそのままにするか変えるかの鍵になるだろう。 「言われた事もしない人」は、行動しないと何も得られないという状況が「空腹」を伴って身に沁みただろうか。 行動しなくても何とかなる状況をできるだけ作らない。大人が先回りしないことが大切か。 彼らにまた会うことは多分ないだろう。けれども、どんな風に変化していくのか見てみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ひと関連] カテゴリの最新記事
|