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朝早くから除雪車の音。早めに車の雪をのける。50センチほどの積雪。
2時間半車を走らせていると雪があるのは山だけとわかる。到着地では青空が時々のぞいていた。 ひとりの男を見送る。 行きの車の中では「なぜ?」という問いが際限なく巡った。最期の時を想像すると切なく、身が引き裂かれる思いがした。 家族が見ていた姿と私が知る姿、男の幼馴染が知る姿はそれぞれ異なった。それらを繋ぎ合わせて、男の一生を想像する。 親になることは難儀なことである。ことに父親は。 その人が存在しただけでよかったと、赦せる日は来るのだろうか。その日が来た時に、あらゆる呪縛から解き放たれるのであろうか。 山に戻り着き、友人からのメールに添付された写真に笑う。 マルクス・アウレリウス「自省録」が届いていた。開いたページの言葉に意味を探す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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