マイラポールハウス(Wｒｉｔｔｅｎ　ｂｙ　K）

おはようございます！今朝2時25分ロングステイで宿泊されている86歳の男性利用者、Hさんが前立腺癌でお亡くなりになりました。（黙祷）今年の3月8日よりS病院を退院され御利用となりました。３ケ月に１回市立病院で注射を打って癌治療を.されていましたが、注射の効果はもう無いので病院の方からは治療終了との事で緩和ケア病院の紹介を受けていました。疼痛コントロールの服薬の為に便秘状態が続いたり、熱発が続いたり体調が悪い時はベッドで休んでおられましたが、良い時は車いす自走でデイルームに来られてはにこやかに過ごされてありました。疼痛コントロールの為に９月に2週間入院されてから退院時はどうするかを地域連携室や家族とも話し合いをしましたが、テーブルで食事が摂れたりデイルームで休まれたりされる間は小規模で、往診のドクターにお願いしながらお預かりして、寝たきり状態が続くようなら緩和ケア病院にお願しようとの結論で介護してきました。退院後ハウスに戻られてからは本当にお元気で（もちろん尿失禁やその他いろいろ大変な状態はありましたが）介護認定の区分変更申請調査の時は調査員さんから「何処がお悪いんですか？」と言われるほどお元気でした。この2.3日体調を崩されて寝込んでありましたが火曜日には病院に点滴に行かれて（血管がでて注射できるまでには30分以上かかりました）、お顔を見に行くと「頑張ります！」と言われていました。事実点滴後ハウスに戻ってからはお元気で夕食も完食でした。木・金と寝込まれていたので市立病院の地域連携室の方に緩和ケア病院の手続きのお願いに行ったところでした。いつも片時も離されない腕時計を今日は外されていました。今朝の１時30分頃に電話の音で目が覚めました。「Hさんでしょう？」とかけてきた看護師に言います。ハウスに駆け付け来た私は玄関で来てくださったドクターと会いました。心の中で「ありがとうございます！」そして2時25分、Hさんは苦しむこともなくお亡くなりになりました。連絡をして駆けつけてきた娘さんご夫婦、妹さん、葬祭場を決めて頂き連絡をしてもらいます。一旦ご自宅に戻られるとの事、今は独居の為に１年半以上帰れなかったご自宅でゆっくり休んであると思います。前立腺癌や多くの疾病を抱えながらも、時折痛みに苦しまれる時もあられましたが、最後までお元気に過ごされたHさん、スタッフや他の利用者さんに気を使って下さったり本当に良いお人柄でした。ハウスに初めて来られた時に私に「社長は女優さんのごたあ！」と言われ、私が他の人の部屋にいたら大きな声で面会に来られた息子さんに「女っこはな、女優と言っとけばみんな喜ぶんや！」と言ってあったHさん。私は思わず部屋を飛び出してHさんの部屋に行き「ちょっと待った！私はそんなに単純や無いよ！でも女っこって言ったのは嬉しかった！」と言いました。床屋に介助で行かれた時にご自分で丸刈りに依頼されたりもしました。修行僧の様なイメージでした。暖かい暖かい人でした。忘れられない言葉としては「私は病院を何度も変わったけど、どこでも嫌われもんだった。ここは私におうとった！」と言われた言葉、本当８ケ月のお付き合いでしたが忘れられない思い出が多くあります。ご冥福をお祈りします！　合掌