マルク・シャガール展
マルク・シャガール展 行ってきましたJRに乗って、大牟田より熊本駅迄特急往復2800円。ゆっくりと見たいので熊本駅からタクシーで。1200円。帰りは電車です。熊本県立美術館は熊本城の中にあるのです。熊本は何処でも緑がいっぱい!眼が覚めるような緑です。そういえば初めて熊本県庁に行った時、ちょうど銀杏の季節だったけど、あまりにもゆとり有る空間に驚きました。県庁の入り口までずっと銀杏並木を歩くのです。ここもそんな感じ。福岡市ではとっても取れない空間です。このづっと先に美術館はありました。最終日で人人人だらけでした。でも年代別のシャガールの全部の作品を見終わったとき、本当に彼のパワーの凄さを感じずにはおられませんでした。ロシアにいた時の親類のユダヤ人を描いた時の重い空間。ゴーギャンの絵の影響を受けている写実性、妻ベラとであった時から飛ぶような絵が多くなります。色彩は明るくなったけれどユダヤの迫害を、不安な気持ちを描いています。フランスにいた時、アメリカにいた時、版画、リトグラフetc、何処でもいろんな手法を習って数多くの作品を描き上げる実力とパワー、妻ベラを亡くし、ヴァージニアとの生活での苦悩の作品、最後の妻ヴァヴァとの生活から生まれる暖かい作品。芸術にとってはそれを支えてくれる人の存在って本当に大きいものですね。シャガールの色彩は本当にとっても綺麗。私は赤の色が好きです。感受性が強い人って、その琴線を理解してくれる人が必要なんですね。なかなかヴィブラートが効いた琴線を理解できる人って少ないものです。何を大事にしたいのか、何処で傷ついてしまうのか、私も琴線が一緒の人になかなか出会えません。だから出会えた人は本当に大切にしたいと思います。昨日はシャガールの年代別の作品をづっと見ながら彼の心の中を垣間見れた気がしました。やっぱり遠方まで来て良かった!帰りに写真集を買いました。2300円。歩きながら見た熊本城です。やっぱり壮大!歩いて鶴屋デパートでお買い物。隣の大好きな大文字というお好み焼きやさんで、とっても美味しい海鮮のお好みを食べました。デパートでもお買い物、ちょっと散財した一日でした。熊本ってやっぱり好きです!ついでにCHACOTTのお店も見つけちゃった。ps:シャガールの絵のユダヤ劇場への誘いは、音楽・舞踊・演劇・文学の4つから構成されます。音楽の緑の顔をしたバイオリンを弾いている男性の絵はよく目にしましたが、舞踊のふくよかな女性の絵は知りませんでした。その他にもいっぱい知らない絵がありました。1887年 マルク・シャガールはロシアのヴィテブスクに生まれる。1907年 サンクトぺテルスブルグの美術学校に学ぶ。1910年 パリに留学し、フォービズム、キュビズムにふれる。1911年 集合アトリエ「ラ・リュッシュ」に移り住み、モディリアーニやスーチンらと交流。1915年 結婚。故郷へ戻って美術人民委員に選ばれる。1922年 ベルリンに亡命し版画技法を学ぶ。処女作「わが生涯」銅板画集を刊行。1923年 画商のアンブロワーズ・ヴォラールに招かれパリに移る。1925年 銅版画集「死せる魂」を完成させる。1954年 カラー石版画「ダフニスとクロエ」の仕事を開始。1963年 東京の国立西洋美術館と京都市美術館で回顧展が開かれる。1964年 パリのオペラ座の天井画を完成させる。1973年 シャガールのための国立美術館「聖書のメッセージ美術館」が開館。1977年 フランス政府からレジョン・ドヌール最高勲章受章。1985年 サン・ポール・ド・ヴァンスにて死去。享年97歳。←応援してね!