Esquinas / Beto Caletti
夏も終わりに近づいてくると、こんな光と影が交互するようなアルバムいいですよね。以前から欲しかったアルバムなのですが、かろうじて夏の終わりに間に合いました。去年かな?ネットショップのサイトで話題になってました。今年になって、リンクしていただいた方々の中にも愛聴してる方がいて、聴いてみたいなぁ~、っておもってたのです。。。アルゼンチンはブエスノアイレス生まれのシンガーソングライターです。でも、なぜか、ボッサテイストもばっちりで、明るさと哀愁の両方をたっぷりもった、どこからながめてもブラジルの粋って、感じです。オーソドックスにサンバ、ショーロ、ボサノヴァ,そして、MPBとまるごとブラジルを消化して、ストレートに表現してるとおもいます。11曲中8曲は素敵なオリジナル曲で、残りはアリ・バホーゾ、カエターノ、ジョビンなどの曲です。カバー曲も悪くありませんが、オリジナルがなかなか素敵。一曲目、親しみやすく明るいメロディとともにはじまり、気づくと一緒にフェスタを楽しみにしてる自分がいます。自然と体が動いて、スキャトしちゃいます!静かに、ゆっくりと、たんたんと気持ちを伝える、バラードの2曲目、情感たっぷりと、静かに「語る」ボサノヴァの4曲目は一発目からノックアウト。とくに、4曲目。男性に耳元でささやかれてみたい症候群の女性!集合!!切なく甘い歌声と、すばらしいインスト部分と。。。私も青春の1ペイジに、こんな瞬間が、記憶が、、ほしかったです。はい。ストリングスがかぶさった、アレンジも柔らかな印象と絹のような感触を。唯一のインスト曲の8曲目も、記憶のどこかに聴いたことがあるような(^_^)ブラジルらしい雰囲気ををもった流れです。つづく、9曲目も、楽しく、軽快にブラジルしています。他のどの曲も、聴くほどに親しみやすく、また、多彩な彩りです。最後のパラチは、リオのパラチ地区のことだそうで、南の国の光がたっぷりなサウンドです。なんだか一緒に口ずさめる楽しい曲も多く、アルバム全体からは、自然な優しさがあふれてます。「街角」、と名付けられたタイトルどおり、ブラジルの昼下がり、薄暗い路地裏、見あげる空の青さ、吹き抜ける風の爽やかさ、遠くの喧騒、恋人達の囁き、いったこともない異国の「街角」を、思い起こすような飾り気のない、それでいてちょっとおしゃれな雰囲気です。がっつり聞き込むのいいけど、昼下がりのBGMに、夕暮れ時に、冷たいビールとご一緒、、って、いうのも最高かと。私のCDは日本版なので、曲名に邦題もつけておきます。果たして、これが良いことか悪いことか、、ちょっと悩むのですが。。作曲者が書いてある他は、Beto Calettiこと、ベトさまのオリジナルです。1,Chegaste 君は来た2,Tua chama 君の輝き3,Faceira (Ary Barroso) 魅惑的な君4,Quando voce voltar 君が戻ってくるとき5,Voce nao entende nada (Caetano Veloso) 君は何もわかっていない6,No mar da cancao 歌の海で7,Choro do Tom トムのショーロ8,No Cais 埠頭で9,Circular 日は繰り返す 10,Avarandado (Caetano Veloso) / Triste (Tom Jobim) アヴァランダード / トリスチ11,Paraty パラチ Beto Caletti (G,Vo)Guido Martinez (B)Diego Alejandro (Ds,Perc.)Osvaldo Belmonte (P)and string quartetそんでもって、日本版にはおまけとして、動く画像が、、が3曲!ついてます。と、、私はみてないんですけどぉ(T_T)