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小学校一年生。
私は肥満児だった。 健康診断の紙には欄外に赤い文字で「要肥満」って書いてた やっぱりね、って自分でなんとなく気付いてた 自分がデブだってこと でも若かったからか体もさして重くないし、 生まれたときからデブだったしこれが普通だった。 別に生活していて気になることは無かった(10歳くらいで初めてごはんを残すということを覚えて世界が開いたが) あべくん(仮名)もデブだった。 ある日教室いっぱい匂いがたちこめるほど香水(ムスク系)をつけて学校にきた 父親に香水が洗面台から落ちて体全体に全量ふりかかったのだといいわけしていたが それはお年頃だったからではないかと今思う あべくんが給食当番のとき 私はあべくんがデザートに出たカットされたりんごを 手づかみで皿に盛っているのを見た それをみて 「tyotto!te arattano!?」とけげんな顔をした。 あべくんはまごまごして 「洗ってない」と正直に答えた 私は即刻先生にチクった。 マジで最低だ 鬼の首をとったかのように。 あべくんはシュンとしていた。 かわりに私が盛りつけを変わった。 私はちゃんと手を洗った。 でもあべくんが手を洗ったかどうかを私が どうして確認したかというと やはりちょっとデブだったのが嫌だったのかもしれないと 今思う 手汗がすごそうだと、思ったのは覚えているから。 なんて最低なんだろう。 そんで自分もデブのくせに盛りつけをかってでているし。 結局デブフルーツだ。 本当に、自分が見えていなかった。 私はその後体育系の部活に入り痩せた。 (あべくんも入ったけど痩せなかった) また要肥満になって思う。 私はあべくんに心の闇をつくった。 他にもたくさん私には罪がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年11月25日 01時18分22秒
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