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テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:映画
開拓時代のアメリカ。
蛇にかまれた父親(グレゴリー・ペック)が、肝臓で毒を吸いだすため鹿を殺した。その鹿には子供がいた。11歳の息子ジョディ(クロード・ジャーマンJr)は母親(ジェーン・ワイマン)の猛反対を押し切って、子鹿を飼い始めた。「フラッグ」と名づけられた鹿はどんどん大きくなり、やがて畑のトウモロコシの芽を食べるようになった。家族の生活が脅かされ、父は息子に鹿を殺すことを命じる… タイトルから子供と子鹿の交流の物語かと思いきや、厳しい生活の中で生きることの喜びや大変さ、辛さを描いた物語でした。子鹿物語というタイトルなのですが、最初の一時間は鹿は全く出てきません。この時代の生活スタイルや、人との交流などが描かれています。いつ(鹿)出てくるんだろう、と思いながら観たけど、そこがまた良かったかも。3人の置かれた状況がよく分かり、感情移入しやすくなったし。 お父さんの逞しさと暖かさ、三人の子供を亡くしたお母さんが感情を内に押し殺して生きる姿、ジョディの無邪気な可愛らしさ。 食べるだけで精一杯の貧しい暮らしなんだけど、支えあう3人の姿は理想的な家族のあり方かも… 映画の中でお母さんは終始不機嫌な態度なんだけど、お父さんが町へ買い物に行った時に買ってきた服地に「こんな無駄遣いして」と文句を言った後、一人きりで涙を流すシーンとその後の息子と父のやり取りにジーンとしました。 お母さんのやりきれない気持ちをちゃんと受け止めているなぁ、だからこんな厳しい暮らしでもやっていけるんだよなぁ。 フラッグがトウモロコシの芽を食べてしまい、畑に柵を作るシーン。鹿を飼うことに反対していたお母さんが、息子の懸命さに手伝ってしまうのも良かった。 だけど、フラッグはジョディの気も知らず、これでもか!っていうほど食べちゃうのよね(哀) フラッグを殺した後、3日間家出をし帰って来たジョディと、お父さんお母さんのやり取りがまた素晴らしかった。 なぜそうしなければならなかったのかを理解し悲しみを乗り越えたジョディと、そんな息子を心から受け入れる両親…ちょっと臭かったけど、泣いちゃったよー。 グレゴリー・ペック目当てで観たのですが、子役のクロード・ジャーマン・Jrがとにかく可愛かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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