うちのブログには合わないタイトルでしょ(*≧ｍ≦*)


小学生の頃大好きだったテレビドラマシリーズ。

怖がりのくせに怖いドラマや映画が好きだったんですね～　　今もですけど(;^_^A

夏休みだったと思いますが、毎週放送していたのを楽しみに観ていたんです。

夜9時か10時からの放送でした。



横溝正史といえば「犬神家の一族」が最初に観た作品。

湖から突き出た遺体の両足、菊人形の頭が生首。そして白マスクの佐清（すけきよ）他・・



ひぇぇぇぇぇ～～～～～と、小学生の私には衝撃的で恐怖の頂点でした。


多分当時の私には映像だけが怖くて、内容までは把握できてなかったと思います。


それでも横溝正史＝怖いってイメージがついて、続けて見るようになったんです。



その横溝正史シリーズの中でも印象に残っているのが「悪魔の手毬歌」

手毬歌になぞられて連続殺人事件が起きるって内容なんですけど


劇中で金田一耕介が峠で『おりん』ってお婆さんと出会うのですが






↑おりん婆さん


つえを突いて、腰が曲がってて、頭は白い手ぬぐいでほっかむり。そのため顔が見えない。

腕には・・・これってなんていうのですかね？手の甲から腕にかけて布でできた手袋みたいな。

風呂敷で荷物をくるんで背中に背負って。。。。


のちのちこのおりん婆さんが殺人事件に関与してて・・・・・って話で、このおりんが怖くてね～


当時私と妹は布団を並べて一緒に寝ていたのですけど、見終わったあと布団に入りながら

「あのおりん怖かったなぁ～」とか「今日は電気付けて寝よなぁ～」とか

2人とも相当ビビってたのです。


そうしてしゃべりながら布団に入って横になっていると、コツっ　コツっ　と音がするんです


妹と顔を見合し「何の音？」　コツっ　コツっ　音がします。


すると　子供部屋の戸をドンドンドンドン！！！！　誰か強く叩くんです。


何！？と、２人とも慌てて飛び起きると、すぅ～っと戸が開いて

そこに立っていたのが『おりん婆さん！！！』









<(T◇T)>　ギャァァァァァァァァァ


妹と慌てて布団にもぐり込んだんです。

今さっきテレビで見たままの格好のおりん婆さんなんです！！

コツっコツっの音はつえを突く音だったんです。


妹と一緒に「怖い！！！怖い！！！怖いーーーーっ！！！」叫んでいると

おりんがつえを突いて部屋に入って来る音がしたんです。


２人ともまた　ギャァァァァァァァァーーーーっ


布団にもぐっているので見えませんが、だんだん近づいて来る気配はわかります。

もう、恐怖ＭＡＸ！！！！


すると、かすれた低い声でゆっくりと「おりんでございます」　　　って言うんです！！！

それと同時に布団をめくろうとするんです。


私達、大パニック！！！　　　悲鳴の大合唱！！

悲鳴を上げながら、布団をめくられないように必死でつかんでって、おりんと私達の戦い。

何度かそのやりとりをして


しばらくすると「お母ちゃんやで～」と。


慌てて布団から出ると、ほっかむりしたお母ちゃん。

ホッとしたのと同時に大爆笑。


じっくり見ると、本当におりんの姿そのまんま。　着物を着て荷物を背負って、足袋まではいてるの。

やるでしょ～うちのお母ちゃん( *´艸`)ぷぷぷ


当時10歳と7歳ぐらいだった私達には、これが楽しくって毎日母におねだり

「お母ちゃん～～～おりんやってぇ～～～」


布団敷いて待ってる二人。　衣装替えに時間がかかる母。



しばらく待ってると　コツっ　コツっ　音がしてきます。






ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ｯ!!

慌てて布団にもぐってドキドキワクワク。母だと分かっていてもちょっと怖い（≧ｍ≦）

「おりんでございます」　って部屋に入って来ると同時に2人でキャァァァァァァーーーっ


布団をめくられないように、布団の中で団子虫のように丸くなって布団の端を全部抱き込むのですが、

それでもおりん婆さんは必死でめくろうとするんです。

これが怖くて楽しいのです（≧ｍ≦）


楽しくて、しばらく毎日のようにやってもらっていたのですけど、母も疲れるのでしょうね～

たまにやってくれない日もあって、布団の中で待っているとなかなか来なくて

見に行くと寝てたり


「今日はやらないよ～」って言われて油断してると、急におりん婆さんが部屋に入って来たり。

これが一番怖い(*≧ｍ≦*)ぷぷっ　　そして楽しいっ！！


なので、「今日はやらないよ～」って言われても、そ～っと母の部屋を覗くと

必死で着替えている母の姿。

またそ～っと自分の部屋に戻り、妹に「おりんが来るで！！！」と、急いで布団を敷いて

待ってる時の楽しさ。


妹もそうですけど、遊園地とかで楽しかった思い出よりも、母が演じてくれた

「おりん婆さん」の楽しかった思い出が強烈に残ってます。


当時は楽しいばかりで気付きませんでしたが、母も毎日大変だったろうなぁ～と。

着物に着替えて足袋はいて。あの手袋みたいなものまで付けてましたもの。

はっきり言って毎日面倒ですよね。


なのに毎日のようにやってくれたのは、娘達を楽しませようって愛情でしょうか。。。。

だから楽しい大事な思い出になったのかな(*^ｍ^*)


今小学生の子育てにがんばってるお母さん、お父さん、お子ちゃまと楽しい思い出を

作ってあげて下さいね～～(o^o^o)ﾉ