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カテゴリ:そのほか
先日14日に 『赤と黒』東京芸術劇場プレイハウス公演を観てきました。
普段 宝塚歌劇が基準なので 手練の出演者それぞれの余裕やプロとしての矜持 リアル男性の迫力に圧倒されたりと 惹き込まれてあっという間でした✨ 特に 駒田一さんや東山義久&光明のご兄弟の放つ強烈な個性と空間を掌握するパワーには 只々 圧倒されました!👏 バレエコンクールの入賞経験も豊富なジュリアン・ソレルの三浦宏規さんは しなやかさと繊細さが抜群で 琴ちゃんソレルよりも子犬味がありました😁 女性である琴ちゃんのほうが 仄暗い野心や骨太さを感じたかも… 演出も違いますし 甲乙つけることはできなかった。それぐらい素晴らしかったです。 その上で やはり私は宝塚の世界が好きなんだな〜と感じてしまった… 大好きな星組による舞台でもあったので 思い入れによる身びいきはあるかと思うので 不快に感じられる方がいらしたらスミマセン💦 宝塚の抽象的な表現が とても好きな事に改めて気付きました。 バックに楽団のシルエットを映し出し お屋敷の一部屋でほぼ進行する外部版に対して 巨大な薔薇の飾りがあしらわれた無機質な鉄格子とらせん階段を様々に見立てる宝塚。 リアルさを前面に出した外部版の衣装と メイク含み 色々誇張した装飾で 登場人物の内面を表した宝塚の衣装。(どちらも歌劇団の有村淳さんによるもの) 歌やダンスで ある時は心の葛藤を表現し ある時は舞台進行を担い ある時は動く大道具にもなって 大切な役割を果たすアンサンブルの皆さんは とても人間臭くて 一人ひとりの存在感が大きく それぞれの感情が読み取れそうな外部版と 道化のような空気感で 良い意味で個の存在感は消されている宝塚版。 宝塚ファンであることを差し引いても メインキャスト以外の体温を感じない宝塚バージョンがとても好きでした。 一人で空間を埋められる重厚な役者さんが集まった舞台には過剰な演出がなくとも成立するのですよね♪ 宝塚は人海戦術が魅力のひとつですが エリザベートを始めヨーロッパ初のミュージカルが成功してきた要因が『人ならざるもの』を得意とするからだと思っています。 それは 演者のビジュアル面への探究心や 舞台スタッフさんのこだわりもふくめて。 トート閣下にトートダンサー 愛と死… 『抽象概念』が役として成立するものが多いですね。 近年では 国内作品で『ポーの一族』も大成功でした。 それぞれの良さを改めて知りつつ 宝塚にしかない世界観を愛する気持ちも再確認した 『赤と黒』の観劇でした。 ランキングに密かに参加中。よろしければポチッとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月17日 21時30分51秒
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