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カテゴリ:言語学
落合陽一さんが「知性と複雑性は近い」ということをおっしゃっていましたが
私もそう思います。そして知性と複雑系思考とは同義だと思っています。 まずは思考に関してのおさらいをします。 デジタル思考(二元論的思考)は物事を〇か✕、イエスかノーの関係で捉える思考。 感情と結び易く、好きなものが正しく嫌いなものが間違っていると判断しがち。 そして時系列に弱い。たぶんこの思考が私たちの一般的思考になっていると思う。 (愛と憎しみ、戦争と平和、左と右、幸福と不幸、白と黒、獣性と神聖、天と地、 至福と絶望、生と死、瞬間と永遠、正義と悪、創造と破壊、失敗と成功というふうに物事を 二元論的に捉え、そしてその二つの間を振り子運動のように振れる時、人は苦しむ。) アナログ思考(論理的思考)は物事を時間空間の中の原因と結果の関係で捉える思考。 不完全性定理を内包しており、特に遠大なテーマになると二律背反の矛盾に陥りやすい。 理性と同義である。 トポロジカル思考(複雑系思考)は物事を部分(部分集合)と全体(全体集合)の関係で 捉える思考でその特徴は「大局を見据える」ことにある。感性と関係が深い。 (詳しくは『意識と意味と位相空間』を参照) 人類の殆どは私を含めてデジタル思考あるいはアナログ思考をします。 そして、デジタル思考や論理的思考(アナログ思考)でもって複雑系思考を 理解することは不可能です。ゆえに思考のアップデートは必要かも。 前にも言いましたが、複雑系思考をする人は希です。 そんな中で広く知られている人の中から例を挙げるとすると 小池百合子さんか落合さんかになります。もちろんそれ以外にもいらっしゃいますが 希ゆえにトポロジカル思考のサンプルをとるのが難しく、したがって小池百合子さんで 語らせていただいています。 皆さんは小池さんのインパクトのある短いフレーズ。例えば「待機児童ゼロ」 「電柱ゼロ」「満員電車ゼロ:二階建て車両」「介護離職ゼロ」「残業ゼロ」 「豊洲を生かす。築地は守る」etc... を何一つ実現していないという。 でもこれらは実現云々ではなく、未来予想であり、そのための種まきです。 記者インタビューで小池さんは「小池都政一年目は種まき」と発言。 記者、何のことかさっぱり理解できず(^^;。 つまり論理的思考では複雑系思考は理解できないということ。 そういえば、「人工知能、つまり私」という発言もありましたね。 長くなるのでどういう事かの説明は、いつかまた別の機会に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.07 19:34:08
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