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ソフィー色の海

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2018.11.14
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カテゴリ:言語学
生物進化の流れを見ていくと、
反応→反射→思考。
で、最後の思考まで獲得できたのは地球上では人間だけ。
(反応、反射に関しての説明は『意識と意味と位相空間』の中で紹介しています)

さらに思考に関しての進化の流れは
デジタル思考(二元論的思考)→アナログ思考(論理的思考)→トポロジカル思考
となります。
ではなぜ思考の始まりが二元論的思考であるかというと、答えは簡単。
本の中や以前の日記でも軽く紹介しましたが、
思考空間は位相空間。
位相空間は無限次元になっていて
要素3以上で無限が現れ、複雑系が現れ、カオスが現れる。
(思考は言語でなされ、言語の一つ一つ(単語)が要素。つまり3以上)
そしてその制御のためには1あるいは2という数字が関わってくる。

複雑性やカオスを一言で表現すると、それは”でたらめさ”。
思考空間は位相空間になっており変転極まりない複雑系の世界だ。
それを制御するために二元論の2という数字が導入された。
〇と✕、反対と賛成、戦争と平和、左と右、正義と悪、生と死、
愛と憎しみ、快と不快、清潔と不潔、神聖と獣性、理系と文系
喜びと悲しみ、天国と地獄、恍惚と苦悩、白と黒、精神と肉体などなど・・・

ところが現実はそう簡単じゃない。例えば”男と女”を見ても第三の性が存在している。
そこで人はこんがらがってしまう。特に二元論的思考の人は思考停止になることもある。

さて現実は四次元時空。私たちはその物理空間の中で生活している。
そして物体は四次元時空内で物理法則に従う。
この物理法則(物理学)において、最も優れた特徴は予見性にあるといっても過言でない。
なぜか?それは物理現象が原則的に因果律に従うからである。

この因果律を物理ではなく物事を認識する、すなわち思考に持ち込んだのが
次に現れたアナログ思考(論理的思考)。
確かにこの思考は狭い範囲や部分では有効だ。
でも遠大なテーマや全体や大局や普遍性に関してはいい加減になる。
別の言い方をすると二律背反の矛盾に陥る。
「神は存在する?」という問いに、議論のすえ結局は
「存在するかもしれないし、しないかもしれない」
「存在するかしないかのどちらかだ」「全く分からない」
「信じるか信じないかはあなた次第」となる。
ほらねいい加減でしょ。因果律が破綻するとカオス状態になるのです。
「なぜ人を殺してはいけないの?」という問いもそう。
論理的思考も因果律が破綻した事柄に対しては思考停止になることも。

さて第三の思考、トポロジカル思考についてはまたの機会に!

ところで複雑系とは”でたらめさ”だといいましたが、
ただの”でたらめさ”はどこまでいってもでたらめ。
でも本物の”でたらめさ”は集積点(極限点)を携えている。
しかも霧の向こう側だったりする。
これがトポロジカル思考の特徴。
問題はその極限点に収束できるかできないか?なのです。
条件が整えば収束するし、整わなければ収束できない。

小池知事もトランプ大統領もでたらめさをよく話題にされています。
何を考えているのかさっぱり理解できないと。
もしかすると二人ともトポロジカル思考をしている可能性はあるかも。





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Last updated  2018.11.16 08:58:02
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