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カテゴリ:言語学
意識と密接に関係のある思考空間・言語空間・意味空間は位相空間になっている。
そして物理空間も位相空間だ。 では、その違いは何か? 思考空間・言語空間・概念空間・意味空間は位相空間論の連結の定理を満たしているが、 物理空間は位相空間論の連結の定理を満たしていないという違いがこの二つの世界、 内的世界と外的世界を分けている要因です。 「位相空間の部分集合の中で、全体集合Xと空集合φ以外の部分集合が同時に 閉かつ開とならないとき空間は連結している」 これが位相空間論の連結の定理です。まず、これをしっかりと頭の中に入れて置いて下さい。 思考は言語を介してなされますから、目に見える言語空間で考察していくと、 『意識と意味と位相空間』『英文法の新しいかたち』を読んで頂けると分かるように 全体集合と空集合φ以外の部分集合は閉集合か開集合のどちらかです。 つまり、言語空間は位相空間論の連結の定理を満たしていることになります。 よって芋づる式に思考空間・概念空間・意味空間も連結の定理を満たしている。 一方、物理空間といえば、素粒子(クォーク・電子・光子など)は 宇宙全体の部分集合であり、粒子性と波動性という両方の性質を同時に持っています。 すなわち、物理空間では部分集合は閉かつ開で、閉集合の時は粒子に、 開集合の時は波になる。よって、物理空間は位相空間論の連結の定理を満たしていない。 そして、次が重要。意識は連結の定理を満たしている位相空間から発生するということ。 なので0と1のデジタルAI、人工知能からは意識を作り出すことは出来ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.12.12 12:33:13
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