不思議なもので何かの拍子にフッと目が覚める。
と同時に階段の電気がつき、階段を登る音がする。
(何時だ?)と時計に目をやると、丁度、0時5分前。
階段を登ってきたのはお婆ちゃんです。
襖が開いて
『微生物さん、ちょっとこれを見て』と手を差し出す。
『?』
『戸に手を挟んじゃって、こんなに腫れたんだけど・・・』
改めて差し出されたお婆ちゃんの手の甲を見ると
たしかに5センチくらいの大きなコブがある。
プヨプヨしてるっぽいところをみると、内出血をした血が溜まってるぽい。
『どうしたらいいだろう?』と聞いてくる。
(う~~~ん?そう聞かれても分からないけど・・・)
『痛い?』
取り敢ず聞いてみる。
『少しは痛いけど、それほどじゃあないよ』と言うので
『じゃあ、内出血してるだけだろうからひと晩様子を見てみれば?』
と言ってみた。
『冗談じゃないよ!』
『明日は姉の法事に行かなくちゃならないから
支度をしなくちゃならないのに
こんな手じゃ何も出来ないじゃないの。』
『病院に連絡をしてみてよ』
と、捲し立てるのであった(^。^;)やはり・・・そうだろうなぁ
しかし問題は、夜中の0時過ぎと云うこと。
こういう症状は、何科になるんだろう?
内科や小児科じゃないだろうなぁ・・・
外科って程じゃないし、やはり整形外科ってところかしら?
夜中の救急外来の当直の整形外科の先生ってあんまり居ないんだよなぁ。
考え倦ねていると
横でお婆ちゃんがドンドン消極的になってくる。
最初は『注射器で血を抜くのかしら?』とか言っていたのに
途中で『内科の先生だってお医者さんだから治療できるんじゃないの?』になり
最後には
『電話受付の人に家庭医学でどうすればいいか聞くだけでいいから・・・』
になってきた。
『いくら病院の電話受付やってるからって、
治療法までは分かんないと思うよぉ』と言うと
『じゃあ、薬局の人に聞いてみてよ』と言う o(≧∇≦o)ぎゃはははは
ジェ~~~~~たい、無理!!!!!
だいたい、この時間薬局は誰も居ないし。
直接診て貰いたくないのは分かるけど
(怖い気持ち半分・わざわざ行って診て貰う程の痛さでもないの半分)
諦めましょう!
電話が医師につながったら『来て下さい』と確実に言われます。
・・・ただ適切な医師がいるかどうかが問題ですね?
トュルルルル~
電話しました。症状を言いました。
やはり整形外科。
そして先生は居ませんでした。
消防署の電話番号を紹介されました。
『この時間、診て貰える病院を紹介して貰って下さい』との事でした。
微生物さん、何を心配してるかっていうと
当事者が84歳の年寄りだっていうこと。
何があるか分からない。
だって、寝返り打って骨がイカレテても分からなかった年寄り知ってるよ。
年寄りの骨は自分で思ってるよりも脆い。
こんな事でまさかって事がある。
紹介して貰った救急病院に端から順番に電話しました。
どこも整形外科の当直の先生居ませんでした。
最後に救急外来受付の整形外科医院に電話。
『この時間なので来て頂いてもレントゲンと応急処置くらいしか出来ませんが・・・』との事。
お婆ちゃんに伝えると、
『レントゲンを撮る程の事じゃないから』と言うので
改めて電話先に聞き直す。
『応急処置って言いますと?』
『骨が折れているようなら固定しますし、折れていなければ冷やす程度です』
これぞお婆ちゃんの求めていた回答です(^。^@)
『冷やすんだってさ!』
一件落着です。安心して、おやすみなさい。