カテゴリ:着物
この間の帯留め創作体験に続き、今日は半衿染め
を体験してきました。 染めの老舗小糸染芸さんの型染めの話を聞いた後、 いよいよ半衿で、型染めを実際に体験してみます。 まず、自分の好きな型紙を選び、それを白い半衿 (正絹の反物!)の上に置いて、片方を固定させます。 そして型紙に刷毛を使って塗っていきますが、塗るたびに、 ずれていないか、型紙の固定していない方をめくって 確認します。 これは型紙1枚ですが、実際は、着物の細かい図柄 を染めていくには、それこそ何百何千もの型紙が 必要になります。ずれたら台無しになってしまうので、 ずれないための印付けがあり、そのほんの小さな印を基に、 職人さんは生地の上に型紙を置きます。新たな型紙を置く にも、先に染めた分の染料が乾いていないので、注意しない と、乾いていない染料がこすれてしまいます。 それはもうとにかく緻密さを要求される作業です。 それでも、人の顔の目がずれて飛び出していても、 検品のゆるかった以前は普通に売られていたそうです。 摺りこみ友禅といって、鹿の毛の刷毛を使って 型紙の上から色をつけていくのですが、刷毛の 力の入れ具合で、色の濃淡が違ってくるのです。 実際にやってみると、力の入れ具合ってむずかしい と思いました。 グラデーションをつけたいと思ったのですが、 思うようにはいかないものですねぇ・・・ とりあえず、出来上がったのがこれです。↓ 百合の花の型紙を選びました。 鹿毛の刷毛を作れる職人さんは今ではひとりしか いないそうです。また、型紙も何回か使えば使え なくなってしまうのですが、その型紙を彫る人も 少なくなっているので、こういう伝統工芸を残して いくのは、本当に大変なんですね・・・ 現状に危機感を抱いた職人さんたちの発案で、 匠の技を継承したい思いから、職人さんたちの作業 の様子を克明に撮影したDVDを制作するそうです。 京友禅の匠の技「DVD継承」へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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