【記事読みクラブmini】第5回:尖閣諸島沖漁船衝突後の日中関係について★解答編★
皆さん、こんにちは。記事読みクラブmini、第5回の解答発表です。 【課題】At its heart, the squabble was not only about the Senkaku islands, called the Diaoyu by the Chinese, where the boat collision took place earlier this month. Instead, it was likely a message to other countries with which China has territorial disputes, particularly in the South China Sea. This week China showed that it is willing to go to extraordinary lengths to exert its maritime claims. Lately it has taken to calling the South China Sea, which it disputes with five of its South-East Asian neighbours, a "core national interest".(出典)China's spat with Japan: Out but not over the Economist, Sep 24th 2010・述語動詞を探す=文構造を見てください。(S,V,O,Cなどに分解する)・訳をしてください。(内容を取るための訳なので、日本語としてきれいかは問いません)【解答】(1)ノートの中身をこちらでご確認ください。(ページを開いておき、以下の解説と照らし合わせていただくと便利です)(文構造を示すS,V,O,Cなどは、修飾部分を除いてできるだけ短く抜き出すようにしています。文の中の骨組みとなる大事な語句を見つけ、あとは「ちょっと力を抜いて」読む。その感覚を身につけてほしいと思っています。)以下は、なぼむしの「頭の中」実況中継です。(ノート内の★印の箇所と対応しています)★1:not onlyとくると、ついついbut alsoが頭をよぎる・・・★2:過去分詞で、「~される」。前に出てきた尖閣諸島の補足説明の部分が続く。★3:コンマで関係副詞ということは、直前の語の補足説明のはずだが、ここでは「尖閣諸島」のほうにかかっている。★4:not only A but also B (「AだけではなくBも」;Bのほうを強調したい)の代わりに、Instead(その代わりに)という副詞で対応している。そういうきまり文句があるわけではないけれど、対応する部分が出てきて、なんかスッキリ。★5:前置詞+関係詞とくると途端に難しい印象になるけれど、直前の語(other countries)を、with whichの後のChina以降が修飾することに変わりはない。★6:go to extraordinary lengthsという部分を熟語で、一つの動詞とみてもかまいません。(動詞一語で抜き出すなら、本当はbe willing to のほうになるんだけれど・・・。そのあたりは、こだわりすぎなくてもOK)★7:先ほどの熟語には後ろに不定詞がくることになっています。熟語と気付かなかったとしても、不定詞(~するために)だと気づけるようにしたいところです。★8:このitは中国のことです。これ以降のit, itsはすべて中国を指しています。★9:take to ~で、(ひどい状態)になるという熟語です。このtoは前置詞なので、後ろには名詞(動名詞)がきます。(look forward toのtoと一緒です。)よってcallが動名詞でcallingとなり、以下callの目的語、補語(callは5文型をとれます)と続きます。「OをCと呼ぶようになる」と訳せます。★10:コンマ+関係詞が、OとCの間に割り込んでいるので注意。「南シナ海」の補足説明が入っています。★11:ようやくcallの補語がきます。callが5文型をとれることを知らないと、「なんだ、このポツンとある名詞は?」となるかもしれません。5文型をとれる動詞は多くはなく、また基本動詞が多いので確認しておきましょう。(2)重要語句squabble(英検1級単語):つまらないことでのケンカ、口論go to (extraordinary) lengths to:~するという(突飛な・バカげた)行動に出るexert (英検1級単語):働かせる、ふるう、及ぼすtake to: ~(ひどい状態)になる(3)訳(中国の)内心では、この争いは尖閣諸島(中国ではthe Diaoyuと呼ばれ、今月初旬に漁船衝突が起きた場所)の問題だけではなかった。その代わり、この争いは、中国と領土問題で争っている国々(特に南シナ海において)へのメッセージともとれるものだった。今週、中国は海洋権益を確保するために強硬な手段に出る意思があることを示した。最近では、5つの東南アジアの近隣諸国と争いになっている南シナ海を「国益の中心となる場所」と呼ぶ(暴挙)に至っている。後日補足:to exert its maritime claimsの部分に関しては、happy01233210さんに挙げていただいた訳「海洋権益の確保」とさせていただきました。★いかがでしたでしょうか? 質問やご感想などをコメント欄でお待ちしています。★記事についての意見交換を、ヴァーチャル英語部内の「記事読みクラブ」で行っています。ぜひ今回の記事を読んだ感想をお聞かせくださいね。★