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カテゴリ:本の話
「千恵子飛ぶ」津村節子著を読んだ
実は前々から高村光太郎に興味があった 光太郎は総合失調症になってしまった妻を 最後までいたわり愛し続けた どのような愛だったのか知りたかった 昔親戚が精神病院をやっていた 子供の頃遊びに行ったことがある 今は精神病も世間にかなり理解があるが 私が遊びに行った頃には鉄格子の病室が 幾つもあった 重症患者がいる部屋からは時々奇声が聞こえ 初めてみた鉄格子と暗い感じの病室は まだ子供だった私を怯えさせた 高村光太郎の時代はもっと偏見と 差別があっただろうと思うとすごいなって思う 光太郎と千恵子は夫婦で在りながら ある意味同じ芸術家としてライバルであった (ライバルと感じていたのは千恵子だけだったのかもしれないが) 実家の崩落、作品への行き詰まり そして千恵子は自分を失っていった それでもお互いの愛は消えることなかった なんだか思いっきり純愛小説 そして考えさせられる1冊でもありました そういえば舞台でもやった事があるくらいだものね 本当にドラマチックな人生だったんだなぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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