カテゴリ:こんなモノを買った
鞄がいつもよりこんもりしています。
顔はニヤニヤしております。 こんもりしているのは鞄なので、特に問題はないでしょう。 違うところがこんもりして、その上でニヤニヤしていたら病気です。 You have to 通報。アーイェー。 会社に行きます。 こんもりした鞄を持って。 大冒険はおべんともって。 ホーウ! 行き先掲示板の「キ」マークを取り外します。出社の証。 コートをハンガーに掛けて、自分の机に鞄を置きます。 「ばくばくばくー♪」 誰が知っているか微妙なフレーズと共に取り出したのは「パーソナル加湿器」。 昨日の戦利品です。 机の右側に設置。フィルターをセット。タンクに水を汲んできました。 ドキドキのスイッチオーン! 無反応。 おいおい、環ちゃん。コンセントを入れてないよ。 そんな小学生みたいなオチでどうするのよ。今頃誰も笑わないぜ。 自嘲してコンセントにプラグイン。 ドキドキのスイッチオーン! ちなみに、環ちゃんの初恋の方のお名前は「土岐」さんでした。 お元気ですか? 成人式の時にお会いできなかったのが残念です。 「加湿」の赤ランプが点灯。ぺかー! ホクホク顔で着席。メールチェック開始。 これで鼻の痛みともオサラバさ。 「お!何。買ったん?」 同期のせらくんがさっそく食いついてきました。 「いやぁ、昨日買っちゃったよ」 「すげー、俺も加湿器欲しかったんだよねー」 あちこちいじり出しました。 「これどうなってるん? 取れる?」 「いや、取るな」 ものすごい食いつきです。 「タンク外して良い?」 「いや、取るな」 なんかやりたい放題です。動作の原理を探るな。 そうそうにたしなめて、加湿器を愛でる環ちゃん。 あぁ、そうよ。もっとプシューって愛のスチームを振りまいてちょうだい。 白い湯気が、隣の机に向かってしゅーしゅーって… ん? 油断しました。 湯気は僕の座っている場所と反対側に流れていきます。馬鹿な。 「ボランティアじゃねーぞ」 設置位置移動。左側にセット。 愛しいヒトは左側と決まっているじゃないですか。 指を絡めるようにスイッチオーン! ゆらゆらとのぼる白い湯気。今度は流れに乗って左に座る主任の席にむかってシューシュー… 「俺にちっとも当たらんやないけぇ!」 広島風に突っ込んでみました。 なんという事でしょう。環ちゃんの席は、どうやら後ろから風が当たっているようで、環ちゃんを中心に流れが二手に別れているようなのです。つまり、どちらに設置しても環ちゃんが風上。 「ぬかった!」 こんな馬鹿な事があるなんて。なんだその、どっちも風上って。 「じゃあ俺の席に置いたらいいんじゃないか?」 というせらくんの意見は却下して、とりあえず足下に無理矢理設置。 通りがかる主任やら課長やらに 「お?何それ」 と問われる度に 「いやぁ、風上が…スチームが…」 という悲しい説明を繰り返す、聞くも涙、語るも涙の物語。 スチームもあたらないのに、瞳が潤む西尾環那なのでした。 3千円もしたのに… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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