テーマ:今も心に残っている歌(675)
カテゴリ:カテゴリ未分類
あまり明るいイントロではないのですが。
某所で「盗作問題」が騒がれています。発覚の原因となったのは、橘いずみが93年に発表した「サルの歌」と詩の内容が酷似していた、というのが発端だったとか。 当然のごとく、褒められたことではありませんが。 まぁ、この際僕は盗作云々はどうでもいいです。 橘いずみの存在を知ったのは確か高校生の時だったかと。ラジオから流れてきた「失格」を聞いて、それがもの凄く衝撃的だったのを覚えています。 曲調はとても力強く、吐き出す言葉はむき出しなまでの弱さで。また、それが力強くて。 うーん、なんて表現すればよいのか解らないのですが、とにかくのめり込みました。速攻でCDショップに走ったりして。 立て続けに「バニラ」がリリースされまして。これもまた凄いんだ。 普通タイトルがならバニラだったら「私はバニラー。あなたのお口で溶けちゃうのー。甘いのー♪」みたいな感じじゃないですか? いや、まぁこれは例としてね。うぅ、気持ち悪いよぅ… でも、タイトルが「バニラ」で、歌い出しが「何処を見てるのこっちを向いて、何を考えてるの私の目を見て」だからね。しかも前奏でシャウトまで入ってるから。強烈。 うちの兄貴もすっかりハマって。そのまた直後に、先述の「サルの歌」がリリースされたのです。 もう、発売日に買いましたさ。 走って家まで帰って、兄貴のミニコンポにCDセットして。もう正座ですよ、並んで。 今度は何を叫ぶのだろうって。 「こりゃ、『私はサル!サル!サル!サルー! ウッキィー!』ぐらい言うんじゃねぇか?」 「有り得るな。無いとは言い切れない」 で、再生ですよ。ドキドキしながら。 でね。ギターが静かに始まったんです。 え?って思いました。前情報も何もなくて、でも絶対ハード路線だって信じ込んでたから。 『寂しくなんかないんだよ』って泣いてるのが子供、『寂しい…』呟いて、涙隠す大人… 5分ぐらいの曲だったでしょうか。 兄貴と正座のまま、最後まで聞きました。 「凄げぇ」 やっと出てきた感想は平凡ですが、今まで感じたことのない「凄げぇ」歌でした。 あれから10年近く経ちますが、いまでもあのインパクトを越える歌には巡り会っていません。 えてして「退屈」になりがちなバラードですが、僕はこの歌の一語一句に今でも震えます。 バラードってあまり売り上げがでないもので、橘いずみのヒット曲といえばドラマの主題歌にも使用された「永遠のパズル」とかのほうが有名なのでしょうが。 んー、もうレンタルにも無いかなぁ。 まぁ、せっかくこの曲名が世にもう一度出てきたのだから、この機会にあなたも是非。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|