テーマ:今日の出来事(292636)
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夜の3時。
関東地方は昨日からの雨。 その雨音と違う音に目が覚める。 ドン… ドン… 何の音かわからず。 でも、目が覚めるぐらいだから、結構長い時間鳴り続けているのか? ドン… ドン… 嫌な音だな。 部屋の電気を点ける。 何処で鳴っているのか。 台所へつながる扉を開けると 次の瞬間、はっと息をのむ。 ガチャッ… ドン… 回転するドアノブ。引っ張られて浮いたドアがフレームにぶつかる。 はっきり聞こえるようになった音は、玄関の扉を開けようとする音だとわかる。 もちろん鍵、ドアフックは掛けてあるので、開くものではないのだが、 一瞬にしてパニックに陥る。 何だこれは…? ガチャッ… ドン… 繰り返される動きに足が震え出すのがわかる。 一体何が起こっているのだ? 意を決してドアに近づく。 息を殺してドアレンズをのぞき込むと、そこには…男? 暗くてよくわからないが、いずれにせよ尋常な行為ではない。 「誰だ!」 声に反応した男は一瞬ビクッとすると、ドアレンズから隠れるように左によける。 しかし、魚眼レンズの端にその姿をみとめると、流石に気持ち悪くなりその場を離れる。 一体何が起こっているのか、まだよく理解できない。 これでいいのか? しかしその時、 ガチャッ… ドン… 一瞬にして、恐怖感に襲われる。 110番、 はっと気付き、受話器を握る。 コールが長く感じる。 「はい、こちら110番ですが…」 応対する自分の声が震えているのがわかる。 「…警察官を向かわせますので…」 受話器を置いた時には既に静寂が戻っていたが、その事に気付くのに何分かかったのだろうか。 目が冴えて、もはや眠気は飛んでいってしまった。 やっと時計を見る余裕を取り戻した時には、時刻は3時半。 おい、俺が通報したのは何時だったんだ? 小さな音にも敏感になる。雨の音、何かがきしむ音、何かが動く音。 何をするわけでもない。ただ、喉が乾く。 ベルがなったのはそれから5分後。 ドアレンズから見えた警察官の姿に少し落ち着きを取り戻す。 事情を話し「酔っぱらいの可能性もあるので」と、辺りを見てくれるという警察官を見送る。 その後、布団に戻る事ができず、気が付けば窓の外がうっすら明るくなってきていた。 翌朝、寝不足でうつらうつらしているところにドアベルが鳴る。 今回は明るいので、ちゃんとレンズ越しに姿を確認できる。 お隣のお兄さんだ。 おそらく昨日の話かな?と思い応対すると、 昨日酔っぱらってしまい、鍵や荷物を全部紛失してしまった、との事。 えらく恐縮し倒す様子を見ると、どうやら昨日の犯人はこのお兄さん。 家にも入れず、困っている様子なので、ベランダづたいに部屋に入れてあげる。 (ベランダの鍵を開けてるというのも不用心は話だが…) いやー、それにしても本気で怖かった。 みなさんも気を付けなさいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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