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所用で近所のイトーヨーカドーへ。
用事を済ませて、エレベーターを待っていると、後ろから違和感のある単語が聞こえてきた。 「あの、村長が…」 鹿児島在住時代でも聞くことの無かったレア単語「村長」。 しかも、ここは神奈川県川崎市。市長は阿部孝夫(06/2/5現在)。 振り返って見ると、そこには40前後とおぼしきお父さん。 これまたベテランとおぼしき女性店員を引き連れて移動中。 何事かと見ていると、二人は2m程度の白い大型機器の前で困惑中の御様子。 「故障ですか?」 完全に事態を把握していないベテラン女性定員。 「いや、あの村長がですね、プレゼントを…」 「はぁ…」 一見どうにも意味不明な会話。 噛み合わないことおびただしい。 そのうち、この村長トークの登場人物が2人ではなく、さらにその奥さん、ニンテンドーDSを手にした小学生の娘さんの4人であることが判明したとき、 「あー、そういう事ね」 と気付く俺。 思い出したのは、先月末、どこかのニュースサイトで見たこの一文。 『任天堂、ニンテンドーDS・Wi-Fiコネクションを使った配信 「おいでよ どうぶつの森」村長さんからのプレゼント第2弾』 以下、任天堂公式サイトより引用 ------------------------------------------------------- 全国のDSダウンロードサービス実施店舗で、「村長さんからのプレゼント第2弾」を配信します! サービスを実施している体験台の前で『おいでよ どうぶつの森』のすれちがい通信を行うと、通常のプレイでは手に入れることのできない「マリオシリーズ」のスペシャルグッズが村長さんからのメッセージボトルに詰められて、あなたの村の海岸に届けられます。 ------------------------------------------------------- つまりこのトリビアはこういう事になります。 「『おいでよ、どうぶつの森』を持った小学生の娘が、マリオシリーズの家具が欲しいけど、一体どうすればよいのかわからずに、その結果お父さんが店員さんを呼んで聞く内容は…『ぅぇあっ!』」 「深いな…」 顎に手をあてたまま暫く傍観していたが、どうやらベテラン店員には解決策どころか、事情の把握する可能性もなさそうな様子。 「村長からプレゼントを貰うのって、これでいいんですかね」 「えー、いやー、ちょっと…」 答えを知らない人と伝言ゲームを繰り返す、父と店員の堂々巡りがあまりに不憫だったため、エレベータの前を離れておもちゃコーナーへ。 「あの、それって『どうぶつの森』の話ですよね?」 声をかける環ちゃん。 「あ、はいそうです。そうだよな?」 声を出さずに頷く娘。 「ここで大丈夫です。プレゼント受け取れますよ」 「あ、そうなんですか」 「ありがとうございます」 通信台へ向かう一家。 「すいません、ありがとうございます」 結局最後まで事情が解っていなかった店員も、とりあえず問題が解決した事だけは解ったようで、頭を下げて退散。 で、こっちも踵を返してエレベーター方向へ移動。 「…ぇ?」 「…で、どうするの…」 「…」 聞こえてくる家族会議。 「…ん?」 「…何か書いてないの?…」 「…」 予定時間を延長する家族会議。 そして、後ろから近づくお父さんの革靴の音。 「あのー、すいません」 「はい?」 「あの、どうやってやればいいか、御存知ですか?」 あーはいはい。 移動。 「あのですね、すれ違い通信を目の前でやればいいんですけど…メッセージボトルってわかります?」 「わかるか?」 娘不動。 娘母に小声で伝達。 「わかりますって」 …日本の未来は… 「メッセージボトルを海に流して、そしたらタイトル画面に戻って…」 返事はくれないが、無意味な伝言ゲームを繰り返すより、用語をわかっている娘に直接説明。「わかったの?」と聞く母親に頷くのを確認して、再びエレベーター方向へ。 「あのー…」 「はい?」 「メッセージって何も書かなくてもいいんですか?」 今度はお母さん。 「あー。いいと思いますよ」 どーでも。 任天堂の社員でもサービスマンでもないんで、さすがにその辺の仕様までは知らないよなぁ…。 ん?僕の用事ですか? 村長にマリオシリーズの家具を貰いにですが。 何か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.02.05 23:33:16
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