カテゴリ:海外旅行
私の海外旅行は大体が英語圏。
少しは英語をかじったことのある私にとって 困ることは余りない。 それでも以前は言葉の壁にぶつかって 随分と心細い思いをしたものだ。 最初の海外旅行はシンガポールだった。 友達と彼女の従弟の3人連れである。 最終日前日、添乗員のつかない日の夕食。 友達はどうしてもガイドブックに 載っているレストランへ行きたいという。 私たちはタクシーに乗った。 どうみてもタクシーの運転手さんは異国人。 シンガポーリアン(シンガポールの地元の人)ではないらしい。 友達が地図を見せてここへ行けと指示を出す。 運転手さんは何かを言っている。 わかりゃない・・・何語かもわからない。 そのうち車は走り出した。 『きっと通じたんだね。よかったね』 我々はそう言っていたが、すぐに車は止まった。 降りて、周りを見渡すと真っ暗。 建物は沢山建っているが 何処も窓も扉もぴったり閉まっており 街頭の明かりだけが寂しく光っている。 『その辺の人にさー、聞いてみてよ』と、友達。 私は知ってる単語を並べて ガイドブックを指し示す。 みんな首をひねるなどして消えていく。 通じてない。 彼女もたどたどしい フランス語で聞いてくれた。 二人とも通じない。 そのうち彼女の従弟が 我々が居る場所は、ホテルから余り距離が離れていないことを気がついた。 ここはこの地図のそばではないのか? 『じゃあ、地下鉄に乗って近くまで行けばいいんだよ』 『でも、ここはどこなんだろう』 彼女が再び訊ね始めた 『メトロ・・・』通じない。 私ももう一度挑戦した。 『Where is the nearest subway station?』 当時こう言えたか覚えていない。 しかし通りかかった一組のカップルが応えてくれた。 『私たち、地下鉄に乗るのよ。すぐそこよ。ついていらっしゃいよ』 あれほど通じなかった英語が通じ、 彼女の言ってる英語の意味が全部分かった。 ほっとして我々3人は彼女について 無事地下鉄の駅に付く事が出来た。 その間約30分、真っ暗な中で 本当に生きた心地はしなかった。 結局、レストランの場所にはたどり着くことが出来たが レストランは廃業となったあとだった。 当時、シンガポールは発展に次ぐ発展で 店の入れ替わりが激しく、 半年持たずに潰れていくお店も多かったらしい。 このとき以来、英語は多少でも 出来たほうがよいな と心に刻み 少しの間はまじめに勉強に励むことが出来た。 (今はまたちょっと中だるみの状態だが・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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