カテゴリ:お出かけ、お散歩
初演から19年目(Vol.15)を迎えた伝説のステージ「夜会」に行って来たので、
(12月11日) 今日はその感想などを書かせていただきたいと思います。 ネタばれ的要素が含まれると思いますので、 来年の大阪公演or明日の公演(明日が千秋楽)に行こうと思ってる方は 読むのを控えていただいた方が良いと思います。 山椒大夫の話を読んだことのない方もちょっと判らないところが出てくると思います。 ご容赦ください。 夜会とは、中島みゆきさんが 自ら構成・演出・作詞・作曲・主演を務めるシアトリカルコンサート。 壮大な構想とドラマティックな展開、 そして圧倒的な歌唱力で届けられる書き下ろし楽曲の数々が毎年観客を魅了し続けています。 そういう公演なので、そのチケットを取るのもかなり難しい! 友達が良くとってくれたと思います。 この場を借りて感謝・・・。 今年の夜会は『森鴎外』の『山椒大夫』をモチーフにした物語。 (山椒大夫:人買に攫われた安寿と厨子王という姉弟の話) タイトルは ~夜物語~ 元祖・今晩屋 見る前、私より先に『夜会』を観た鹿児島の友達から 「今年のみゆきさんは難解だから、山椒大夫をもう一回読んでから行った方がいいよ」 と、言われていました。 本当に難解でした 話の展開が良くわからないのです。 出演者総勢4人で、いろいろな役を演じ分けるので 話が見えにくくなるのは理解できるのですが、 前の幕と今の幕がどう繋がるのか?考えれば考えるほど、わからない。 それも山椒大夫の話と何の関係があるんか?というシーンもあったり (何故暦売りが出てきたのか初っ端からわかりませんでした) 最後まですっきりせず、 帰り道一緒に見に行った友達とも 「難しかったね~」と言っておりました。 正直言って、会場で買ったパンフレットも開けてみる気がしないほど、 消化不良でイマイチな感じでした。 しかし、落ち着いてからパンフレットを見てみると 何となく、何となくではありますが みゆきさんのやりたかった事がわかってきたような気がしました。 まえがきに書かれていたのは みゆきさんの『山椒大夫』の物語に対する熱い『想い』です。 以下、抜粋- お気掛かりではございませんでしたか。 あの時、姉を犠牲にした弟の心は、めでたしめでたしで済んだものかと。 あの時、姉を犠牲にしたと囁かれ続ける弟を、姉はどんな気持ちで振り返ったかと。 あの時、母は何ゆえ、あれほど愚かに子を攫われたかと。 う~ん、私は終わり良ければ全てよし、チャンチャン! って感じで山椒大夫を読んでいたので、 (確か、物語では厨子王が山椒大夫に仇をとって終わるのでしたよね?) ちょっと意外って感じでした。 確かにそう言われてみれば『山椒大夫』はいろいろな人の心の交錯があって 成り立ってる話です。 結果として、弟はお姉ちゃんを置き去りにした後悔があるでしょうし お母さんが人攫いに子供を奪われたりしなければ、事件は起きなかった訳ですから お母さんは自分が許せないでしょう。 そう思ってもう一度パンフレットを見ました。 パンフレットはオールカラーで写真満載です。 普通のコンサートだと、 ツアーの様子だとか、リハーサルの様子の写真が多いのですが 今回の夜会は美しい風景の写真とともに お芝居の台詞、お芝居の中の歌の歌詞がひとつずつ載せられています。 そのセリフ、歌詞の一つ一つに気持ちがこもっていて、 なんだかとてもジーンと来ました。 その瞬間までは、すごく難しいムツカシイお芝居だと思っていたのですが 今までの夜会(何度か見に行ったことがある)よりも、 ストレートに伝わるものがある気がしました。 全体を俯瞰してみると、 すごくすっきりしたお芝居に感じてきました。 歌は勿論、すごくステキでとても迫力がありました。 なんか、やっぱり今年も観て良かったよ・・・。 もう一回観てもいいかな(ってのが今の心境) いろいろな事がありますが、 今年もまたみゆきさんに心を癒されて 来年に向かっていくgomottomoでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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