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土曜日、Mちゃんのお母さんがうちにやってきた。
Mちゃんのお母さん、2週間ぐらい前に癌で亡くなったので こられたのは、魂というかお化けさんというか。。。。 土曜日は、昼の3時ぐらいからMちゃんが仕事を終えてかえってくるまで Mちゃんの娘Sちゃんを子守する日。 金曜日仕事で、日曜日も仕事。 だからちょっときついことはきついんだけど Mちゃん、土曜日はどうしてもSちゃんを見てくれる友達がいないらしく ちょっとしんどいなぁ、とは思ったんだけどすることにした。 Sちゃんも13ヵ月になったし、ナナミと遊ぶようになったから ナナミのためにも、友達と遊ぶことはいいことだし。 で、6時ごろ、夕食作れないからタイフードをオーダーした。 夫がレストランにとりに出かけた。 子供二人はリビングでなんかしていて 私は台所で用事をしていた。そしたら 「S」 と、Sちゃんの名前を呼ぶ声が聞こえた。 多分、え?と思ったのはほんとに一瞬のことで すぐに感じた。 「Mちゃんのお母さんがこられてる。」 そしたらあっというまに、体中に鳥肌がたった。 ほんとにぞわぞわぞわ~と寒気みたいなゾクゾク感が走り始めた。 それから、涙があふれてきた。 全然、怖くはなかった。 そして、涙も悲しいのかうれしいのかわからない なんともいえない感情で、そして頭のなかでふと思った。 「Sちゃんを抱きしめないと!抱きしめてあげよう。 Mちゃんのお母さんが、きっとそうしたいんだ。」 そして、Sちゃんのところに行ってぎゅーっと抱きしめた。 涙がもっともっと出てきて泣きながらSちゃんを抱きしめた。 しばらくすると、Sちゃんはうれしそうに私から離れて 少し離れたところを、私から目を離さずに ニコニコしながら行ったりきたりした。 そして、私を指差して 「ババ。」と言った。 あぁ、やっぱり、こられてるな。 そう確信したので、すぐにMちゃんの仕事場に電話をして お母さんがこられてるよ。と伝えた。 Mちゃんはそれから1時間半ぐらいで帰ってきた。 そのあともSちゃんは私を指差して、ニコニコしながら 「ババ」と何度も何度も、Mちゃんに教えるように言っていたから 多分、おられたんだと思う。 Mちゃんの分も、晩御飯を用意してあげたんだけど Mちゃんが私が作った大根のお味噌汁を食べながら教えてくれた。 Mちゃんのお母さんが生きていたとき Sちゃんを連れて日本に里帰りした。 そのときに、離乳食をはじめた。 Sちゃんが始めた食べた食べ物が、大根のお味噌汁だったらしく それはそれは、おいしそうにたくさん食べたらしい。 Mちゃんのお母さんは、ほとんど毎日 Sちゃんのために大根のお味噌汁を作っていたらしい。 大根のお味噌汁を作ったのは昨日で 大根を買ったのは3日目だから お母さんは3日前から私のところに来てたんじゃない。 と、そんなことを言った。 ご飯を食べた後、Mちゃんと一緒に帰ってくださいねと Mちゃんにお母さんを連れて帰ってもらった。 11月から調子が思わしくなかったお母さんと 最後の時間を過ごすために、行ったり来たりで2回も日本に帰ったけど Mちゃんは結局、お母さんの最後を看取ることができなかった。 お葬式のための帰国は、MちゃんはSちゃんをここにおいて 一人で行ったので、Mちゃんのお母さんは孫のSちゃんとお別れできなかった。 そして、心配もしてるんだろうと思う。 だから、「大丈夫ですよ。」と声をかけておいた。 私もできるだけのこと、しますから。と。 Mちゃんにそういうと、Mちゃんは 多分、それもあるけど、お母さんはナデシコにお礼が言いたいんだと思う。と そういってくれた。 帝王切開の傷が化膿したり、母乳で苦労したときに 私がいつもMちゃんSちゃんのそばにいたことを Mちゃんはお母さんに全部話していたから だからありがとうって言いにきたんだ。と。 Mちゃんはそういう感覚が本当に鈍いから 自分のところに来て欲しいんだけど、全然わからないって言ってた。 お父さんとか、弟のところにはいっぱいサインがあって 自分のところにはきてくれないって。 いや、お母さんはずっとMちゃんのところにも来てはったんやと思うよ。 でも、Mちゃんが全然きがついてくれへんもんやから しびれ切らせて私のところにきたんとちゃうかな? だって、Sちゃんが「ババだよ。ババがいるよ。」って 教えるみたいに「ババ。ババ。」ってあんだけ何回も言ってたでしょ? そんなことをMちゃんに話した。 あぁ、そうだ。この場を借りて、お母さんにも挨拶しておこう。 Mちゃんのお母さん、どうか安らかに旅立ってくださいね。 わざわざ来てくださって、ありがとうございました。 そして、Sちゃんとナナミの成長をいつまでも見守っていてください。 敬具 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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