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テーマ:旧い旧い洋画(394)
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先日、BS2で放映されていた作品名をみて、
そうだ、この隠れた名作があったんだと思い出しました。 今夜はちょっと一息入れて、その作品を取上げてみます。 題名は ”テキサスの5人の仲間たち”。 ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、 この作品こそ騙され映画の傑作ですね。 ヘンリー・フォンダのところで紹介しようと思ったのですが、 この作品はフォンダが主役と言うよりも 全員が主役のようなものなので、 フォンダの作品はまた別のものを取上げます。 ドンパチのない西部劇?、心理劇?、喜劇?まあなんにせよ 非常に楽しいエンターテイメント的作品です。 この作品はファンが多いんですよ・ あらすじ・・・・ 西部のある町... 葬儀屋ベンの馬車が猛スピードで荒野を駆け抜ける。 なぜか裁判所に着く。と、 裁判中の弁護士ハバショーを呼び、 彼を乗せて再び走り出す。 今度は娘の結婚式の途中の父親ヘンリーを 銃の合図で呼び出し一緒に駆け抜けていく。 三人はある町に着き、急いで酒場へ。 すると”家畜仲買業のヒューフォードは時計を見ながら ドアを閉め酒場へと向かう。 そう、年に一度近隣の大金持ちが集まって大博打、 ポーカーの勝負を始めるのだ。 酒場には遠くからも例年のように、 カウボーイたちがわんさとやって来ている。 酒場の奥の一室で開かれるポーカー博打。 4人は揃ってドアを開ける。 中にはすでにドラモンとがテーブルについていた。 もちろん、この部屋には誰も入れない。 金庫番をしている酒場のマスターサムだけが入れる。 酒場の中は誰が勝つか野次馬でごった返している。 そこへ妻、メアリーと7歳の息子ジャッキーを連れた メルディス(ヘンリー.フォンダ)がやってきた。 テキサスへ行く途中で向こうで小さな農場を始めるとか。 馬の蹄鉄を直す為に立ち寄ったので 一晩泊めて欲しいと言う。 マスターに何とか部屋の都合をしてもらったが、 メルディスはこの大きな真剣勝負の博打が行われている事を知った。 妻は”カードは禁止でしょ?”とたしなめるが メルはとても我慢できずに見たくなった。 ちょうど一杯飲みに部屋から出てきていた、ハバショーは 二階から降りてきた美しいこの妻メアリー・・・レディに 目を奪われ、メルを見物させる事に。。。 鍛冶屋へひとりで行く事になった メアリーは”パパに目を光らせておくのよ”と言って、 出かけた。 中では金持ちどもが ジョークや、この勝負がいかに大事で楽しみにしていたかなどを 話していた。葬儀やベンは最年長だが独身。 女を信用していない。 ドラモントも妻とは3ヶ月も会っていないなど みんなそれぞれ、お金はあるがいろいろと事情を抱えてはいる。 多額の金がスリーカードで、勝負に出るなど メルにとっては考えられない。 とうとう参加したいと言い出した。 身内だけの勝負で16年間も続いている勝負だ。 だが、お金があれば入れてやってもいい。1000$だという。 止めるジャッキーの言葉に うるさい と パパ、メルディスは 部屋へ戻る。 鞄の中には4000$入っていた。 1000$掴んで戻ると勝負に出た。 弱くていつもすってしまうから妻に禁じられていたのに、 欲望は止まらない。 だがまた、1000$、又1000$と負けていく。 とうとうスカンピンになってしまう。 ところがとってもとってもいいカードを手にしたメルは どうしても降りることが出来ない。 掛け金の25ドルがない・ あんなにジャッキーが止めたのに。 ママはそろそろ帰ってくる。 マスターは気の毒そうにメアリーも顔を見る。 部屋をあけてもらったところに空っぽの鞄が。 ご主人はポ-カーをやっています。 ショックで涙も出ないメルディス夫人だった。 信用貸しで金を貸してくれと、メルは皆に言うが それが無理な事。 妻は怒って入ってきた。みなの前で責めるメアリー。 勝負を止めてこのふたりの会話を見ている彼ら。 馬車をかたにと迫るメルだが 彼はそのとき心臓発作を起こしてしまう。 呼ばれた医者ドクは隣部屋にメルを移し、診察をした。 メルはこの良い手は お金さえあればきっと勝てるカードなんだ。 君がやってくれと!!夫人に手渡した。 さあ、これからが面白い!! みんなが納得するか? ハバショーは彼女にいいとこが見せたい。 彼女の夫が死にかけているんだ。 何でも聞いてやろうと肩入れをする。 メアリーはカードなんてとても分らない それがどんなにいい手かも。 まずはカードのやり方を教えて。。と言う始末。 みんなを前に、銀行に連れて行ってくださいと申し出た。 ”あんなケチが金など貸すものか!” メアリーの後を 5人の金持ちはカルガモの行進のようについてくる・ 部屋で不正が行われないよう、 メアリーが不正をしないようにというのもあるだろうが。 興味が一番であろう。 メルデイスはドクの深慮所へ運ばれた。 みなさんにとってはゲームでしょうが 私にとっては人生をかけた大勝負なんですのよ・・・と 必死のメアリー・ 凛としたレディ、メアリーに皆はあっけに取られていたが、 銀行での態度も立派だった。 すったもんだの末、 担保はこのカードですと頭取バリンジャーに見せた。 分りませんが、良い手のはずなんです。 主人がそういいましたから。 唸った頭取バリンジャーだったが やはり無理だ、貸せないと断られた。 追い出された6人はまた行列をなして酒場へと。 ジャッキーを抱いて途方にくれているところへ、 頭取バリンジャーがやってきた。 彼らそれぞれの過去を並べ立て、 みんなどんな担保で金を貸してやったか。覚えているか?・・・ 改めて夫人のカードを見たいと。 ”一言言わせてもらうが今まで数々用立ててきたが この担保が最も確実だ”と頭取のお言葉。 見られん用にカードを服に押し当てなさい、見ていいのは あなたと私だけだと頭取は言って横の椅子にかけた。 では勝負だ。 皆はポカーンと口をあいている。 さらにレイズする、5000$だ。 ひとり、またひとりカードを投げた。 諦めたのだ・ さあ頂こうかな。頭取は言った。 ひとりが彼女の手札を見ようとすると 一人が止めた.この場合手を見る必要はない! それがルールだろと。 ヂルモントは ”久しぶりに女房のところへ帰るかな” 葬儀やベンは今まで出会った女性の中であなたは最高の女性だと 尊敬の念を伝えた。 頭取は”利息は6パーセント頂きますよ” たいした女性だとみんなは顔を見合わせた。 ベンは”黙ってろ”と言い残した。 残った三人は ”今まで素晴らしい女性に何人出あった?”と聞いたひとりに ”ひとりさ”と口々につぶやいた。感慨に耽った顔、顔。 そして ジャッキーとメアリーと頭取を乗せた馬車は 夫の待つ診療所へと向かった。 不動産屋のヘンリーは我が家に帰ると待っていた娘を残し 婿になる男を連れて二階へ上がった。 お前のような男がブスの娘を見初めたとは考えられん。 あの窓から出て世間を良く見ろと金を与えて追い出した。 彼も感激したのですね、メアリーに。 さてさて、ところは変って。。。。 札束がなんだか5つに分けられている、小さな手で。 頭取に、医者ドクに、そして、メルデイスに、メアリーに ”これはボクの分け前だ”とジャッキーは自分の分け前を 掴んで去っていった。 そうメアリーとメルも夫婦ではなかった。 テキサスの5人の仲間は 詐欺師仲間だったのでありました。 皆様、キンキラ金の衣装に身を包み 5人の中で一番博打が好きなのはメアリーで 今から又賭博場へ繰り出すのでありました。 どうも頭取バリンジャーがメアリーの旦那様のようでしたよ。 まあラストの痛快さはもちろん、 見事に騙されました。我々も。 あの大金持ちたちは一生、メアリーを尊敬し 最高のレディだと思って又、来年、あの5人で 勝負をするのでしょうね今までのように。・・・・ メアリー役、ジョアン・ウッドワードがとてもよかった。 ジャッキーも心細そうにうろちょろしているので完全に 騙されました。一役買っていたとはね。 ということでちょっと一息の幻の名作でした。 1965年度作品 監督..フィルダー・クック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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