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カテゴリ:料理
食品加工会社「ミートホープ」が、価格を抑えるため、本来牛肉100%をうたったコロッケに豚肉など混入しことが、大きな問題となっています。突然解雇となったミートホープの社員の行く末も案じられますが、社長はなおも、言い訳がましく「消費者が安い物を求めるせいだ」と、のたまったそうな...。
とにかくあらゆる点で、食に対しての信頼性が失われつつあり、逆に食への信頼性を求めるよりも、もうしかたない、と大勢があきらめてしまわないか、心配になってしまいます。数年したら、そんな偽装は当たり前でニュースにもならなかったりして...(と悪い心配性が出てしまいます)。 しかし、そもそも食に信頼性はあったのか、ということも考えさせられます。昨日、私は連れ合いにこんなことを言ってしまいました。 私:牛肉の偽装っていったって、まだ食べれるものを混入しているからいいほうじゃない?(我ながら暴言ですが) 妻:え~。でも心臓(最初、晋三って変換された...や~だ~)や色づけのために血が入ってるなんて気持ち悪いよ! 私:まぁ、でも食べることができるものでしょう。でも、ハムとか、ベーコンとか見てよ。生肉よりも単価が下がってるじゃない?あれって水増しでしょ?」 こちらのページもご参照ください。 (そこで、生活クラブでいろいろ勉強している妻が誇らしげに) 妻:そう! でも添加物入ってないとハムってJAS規格では認定されないんだよ。正確には「塩漬(エンセキって読むみたい...ちょっと疑問)って言って、亜硝酸塩などの発色剤を加えたものでないと、ハムってならないのよ」 私:え~。知らなかった。塩漬って"しおづけ"じゃないの。塩漬けして熟成されるんじゃないのか。じゃ、信州ハムで出してるグリーンマークのものもJASマークはないの? 妻:そうだと、思うよ。生活クラブのハムもJASマークはないもの。 ということで、今日、スーパーに買い物にいったときに、ハムのコーナーに立ち寄りました。グリーンマークのついたもので発色剤、防腐剤の無添加のものは、無塩漬のハムとなってました。そして、JASマークはありませんでした。一方、亜硝酸塩の入ったものにはついては塩漬と明記されJASマークもありました。そして、塩漬の時間が長いほど熟成に関しても定義があるようでした。 家に帰ってきてから、ネットで調べてみましたら、無塩漬がJAS規格にないのかどうかは、分かりませんでしたし、JASマークは任意で申請するものであり、ないからといって問題があるわけでもないようです。が、塩漬というと発色剤は欠かせないとのことでした。(こちらのページ) これが「しおづけ」でないってことは、ちょっと驚きました。本来、水、醤油、塩や砂糖でつくったビックル液に漬け込むのだと思ってましたので、それを称して「塩漬」とするのか、と思ったのですが、亜硝酸塩が入らないと規格では「塩漬」にならないということだったんですね。 まぁ、発色剤の何がいけないのかって事に関しては、発がん性があるとかいろいろ言われています。メーカーは安全な量を用いるから大丈夫っていってますけど、色づけ、長期保存、肉の臭みとりといったために用いられているだけですから、安全かどうかについて例え問題でなくても、やっぱり薬をつかってごまかしているって感じです。それも消費者が安さを求めるからでしょうかね。 ということで、食肉加工品でほとんどの方になじみのあるハムやソーセージなどは、ほとんどがまがい物、偽装品ということになるのではないでしょうか。 例外的な偽装は摘発されます(これはこれで大問題です)が、常時行われている偽装は法制化され問題なく流通しているって変な感じじゃないですか? ちなみに、我が家では、ベーコン・ハムはなるべく無添加のものをと選ぶが為に、めったに食卓に上りません。いいバラ肉が手に入ったらベーコンぐらいは作りますよ。 それから、塩漬って「エンセキ」って読むのは、違和感を感じますが、いかがでしょう。辞書で「漬」っていうのは「シ」と読みます。かつて「液体窒素浸漬」なんて文字を入力していたことがありましたが、これもよく「エキタイチッソシンセキ」なんて読んでました。でも「漬」は「セキ」って読まないよって誰かが言ってました。(わたしのパソコンの辞書ではセキはやはりないです)。でも、言葉は時代と共に変遷するものですから目くじらを立てることはありません。なにしろ、数年後の辞書には「エンセキ」って載ってるかもしれませんから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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