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テーマ:今日聴いた音楽(75638)
カテゴリ:音楽
「いのちの電話」に関わっている教会員の方が、「中田喜直の四季を歌う」というコンサートを紹介してくださいました。チャイルドラインという子ども専用の電話が開設したことにあわせての、チャリティーコンサートでした。メインは、松倉とし子さんというソプラノ歌手の方。実は、よく知らなかったのですが、「めだかの学校」や「夏の思い出」「雪のふるまちを」などで知られる作曲家の中田喜直氏がその声を最も評価したという歌手の方だそうです。
そのほか、この日のために編成された長野の女声合唱団「歌楽(ガラ)」、そしてZENという男声合唱団が出演しました。 三人の教会員の方と一緒に出かけてきました。 オープニングは、合唱団と共に二曲を歌い、松倉とし子さんのステージは第一部と第二部がありました。第一部は童謡が中心、そして第二部は、松倉さんの思い出の歌謡曲を中心に歌が続きました。 その間に、女声合唱団と男声合唱団の演奏があり、メリハリのあるコンサートで楽しめました。 ところで、中田喜直さんの名前は知っていましたが、亡くなる前にはよく長野でコンサートもなさっていたようですし、佐久の病院で最後を過ごされたということで長野には縁が深い方だったようです。 そして、初めて知ったのですが、金子みすゞの詩に曲がつけられていたのですね。金子みすゞは、80年代に再評価されてそれ以降、どんどん注目されていますが、中田喜直氏は、まだほとんどの人が金子みすゞについて知らない時期に曲をつけていたとのことでした(あとで調べたら合唱曲としては有名なようですね)。そして、その中で二曲が歌われました。もうとても有名になっている「わたしと小鳥と鈴と」と「星とたんぽぽ」という詩でした。 「みんなちがって、みんないい」とか「見えないものでもあるんだよ」っていう言葉が、心に残ります。歌にするっていうのは、言葉を印象づけるためでもあることを感じさせられました。 他に、関原斉子の詩による「さくら」や「さよならは言わないで」も、散り行くもの、去るものに対して、悲しみではなく希望が語られて、印象的でした。 松倉さんの語りのほとんどが中田喜直さんに対しての思い出で、彼女はそれを語ることが自分の使命のひとつでもあるように感じられているとのことでした。そうやって語り継がれる人生というのは、偉大な作曲家だけでなく、誰でもそうなのだろうな、という思いも持ちましたし、死後になって語り伝えられる、ということの最たるものは、良いにしろ悪いにしろ宗教かもしれない、などと思わせられました。 おっと、それからチャイルド・ラインのこともちゃんと心に刻まなくては...と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 12, 2007 10:28:21 AM
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