|
テーマ:今日の出来事(292863)
カテゴリ:平和
今日の午前中は、少年刑務所の母の会の総会と講演会がありました。
数日前に講演会の案内をいただいてびっくり! 演者は、夜回り先生こと水谷修さん、世界中に4千万本以上もの植樹をしている宮脇昭さん、そして俳優の菅原文太さん。 どなたか一人だけでもすごいのに、三人とは(教誨師をしている仏教の方ともそんな話をしました)。 最初に水谷さんのお話を伺いました。 どこかに書いたり話したりしていることでしょうが、御自分が定時制高校に関わるきっかけ(定時制高校に勤める友人が「くさった生徒には良い教育ができない」とぼやいたことに、くさった生徒なんていないって反発を感じ、自ら翌年定時制高校にいったとのこと)から始まり、そこでの一人の少年との出会いとその少年の犯した罪のことなど、そして、そうした子どもたちがどれだけ自分を否定されてきたかということと、その子どもたちの心に触れるには、彼らを肯定してやること、できるということを体験させることなどを、30分という短い時間の中で教えてくれました。自らリンパ腫に犯されながら、なおも活動を続けている姿にすごい!と感じさせられました。子どもを持つ親としても、子どもを肯定することの大切さを改めて感じました。テレビでも見たことはなかったので、声が大きいというのをはじめて知りました。 それから菅原文太さんのお話は、10分もなかったかな。自ら自嘲気味に「今日はグリコのおまけ。宮脇先生のかばん持ち」なんて言われましたが、そのゆっくりとして間をとった話は、存在感がありました。 そして、今日のメインスピーカーは、宮脇昭先生でした(前のお二方を前座にしてしまうのは、もったいないって感じでしたが...)。わたしは以前『魂の森を行け』という本で、その活動を知りましたが、木についてだけでなく、人間にも関わることとして読めました。 今日も、40年以上も木を植えてこられたことと、なによりも少年刑務所に植樹するという全国でも初めての試みをしようということの趣旨を話してくれました。 なんでもかんでも木を植えれば良いというのではなく、その土地の植生にあった木を複数混ぜて植える(混植)することが大事とのこと。そして、大きくなる力を持つ木を受けることが大切で、それはその土地ごとに違うということで、アジアやアフリカでの実践も紹介されていました。横浜国立大、高速道路などの実践において、横を切ってもよいが上は切らない、ということで森を育て、また維持管理のコストも大きくはかからないことを力説していました。そして、植樹には多くの人々が関わり、そのことで彼らは命の不思議さ、大切さに目覚めたに違いないとのこと。自分が植えた木々が大きくなっていけば、今度はそれを守ろうとするでしょうし、植える前には何も無かったところが、今は大きな森のようになっているのを見ると、生命の不思議と力を感じざるをえません。 人間は、今、こんなに便利に豊かになったというのに、ちっとも幸福でないのは、そうした生命の不思議さと力を失ってしまったからなのでしょう。そういう意味で、刑務所に植樹をすることは、大きな意義があるとのことでした。 とても早口でその全てを理解できなかったのですが、でも植樹にかける意気込みを感じましたし、教会員にも好きな方がいますので、またお話したいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[平和] カテゴリの最新記事
|
|