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テーマ:戦争と平和(55)
カテゴリ:平和
1956年6月30日、石川市(現・うるま市)での米軍空軍機墜落事故と2004年8月13日の米軍ヘリコプター墜落事故が重ねられながら、沖縄の今を語る映画の有料試写会に娘と一緒に行って来ました。楽しく仲良く遊ぶ子どもたち。その子どもたちが通う宮森小学校に飛行機が突っ込みました。衝撃で即死した子どもの姿もありました。辺り一面が火の海になり逃げる教師と子どもたち。娘が私の腕をぎゅっと掴むのを感じましたし、そこで亡くなった子どもの姿と彼らを回想する場面では、涙が溢れてきました。「操縦士が脱出前に少しでも長く操縦桿を握ってコントロールすれば、学校のない畑に墜落させれたのに」という悔しさを語る声がありました。亡くなった児童は11名、重軽傷者210名で、映画のシナリオは、その事故の証言集にもとづいて書かれたものです。子どもを死なせてしまった教師や自分のせいで弟分を失ったと思う児童の心の傷も描かれていました。
一方、映画では、沖縄国際大学に通う青年が、ゼミで自分たちの子どもの頃に大学構内にヘリコプターが墜落したことを考えるようになります。そこからかつての米軍空軍機墜落事故のことも調べ始め、生き残った人たちの証言をまとめる中、その青年は自分の祖父が事故の生き残りということを知ります。そして、米軍基地のこと、平和のことを考えよう、というコンサートを企画します。その中で、父親が米軍基地で働く女子学生が葛藤を持ちますが、「できることなら基地がなくなったほうがよい」という父親の言葉を聞きます。事故を忘れたいと思っていた祖父がコンサートで三線を手に歌う場面、米兵の幾人かがそのコンサートに参加する場面、立場の違いを越えようとする平和への切実な思いが伝わって来ました。 松本近辺の映画館では6月に上映とのこと。自主上映会も募集しています。 映画「ひまわり」の公式ホームページはこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 25, 2013 11:15:23 AM
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