テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:中小企業経営
日本IBMに勤めていたころ会社には社員食堂があって手ごろな値段で美味しい昼食等が食べられました。私達の隣のテーブルで、日本IBMの社長が社員と共に食事している光景が、社員を平等に扱っている象徴として誇りもって話されたものです。 これとは対照的な話をクライアントの社長さんから伺いましたのでご紹介します。 この社長さんが赴任された時その現地法人には社員食堂が2つあったそうです。一つは一般社員向け、もう一つは管理職向けです。管理職向けには、給仕も居りメニューも立派だったそうです。赴任された社長はこの二つの食堂を差別的だと思われて、まとめて一つの食堂にしてレベルアップする事を提案されました。社長は、管理者食堂の利用者からレベルダウンになるので反対があるのではないかと心配をされて、管理職には根回しをされたようです。そしてこの食堂の件をアナウンスしてみると、意外や一般社員から反対が起こったそうです。 「管理職と同じ食堂では気を使うので」という声が日本なら聞こえてきそうですが、、、これが起こったのはイギリスでした。 反対意見の多くは「早くこの一般社員食堂を出て、管理職食堂に入るのが目標であるから、その目標を奪わないで欲しい」というものだったそうです。 結局この食堂は現状のまま残すということになりました。 日本人が平等とか公平という言葉を理解する上で、ちょっと面白い話だと思いましたのでご紹介します。 全てを同じにすることが本当の意味での平等とか公平に当たるのか? 考えてみるには良い題材ではないでしょうか?
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