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2008/01/26
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カテゴリ:あなたへ届けたい



「子を亡くした母」


わが子を亡くした
母の哀しみは

海よりも深い
暗闇に堕ち


一寸の光の筋さえ
掴めない

悲しみの海の
揺らぎの中で

必ず一度は死を選ぶ


ひとつに
過ごした時間を

想えば想うほどに



Copyright (C) 2007 凪。ナギ . All Rights Reserved.





生後間もないわが子を殺された母親が、
自殺してしまうという

痛ましい事件がありました。


テレビ番組のリポーターは

「母親はどんな気持ちだったのでしょう」
と何度も言っていました。




わが子を亡くして、

「自分もあの子の元に・・・」
と思うのは正常な感覚です。

この世にその子が生まれ出でる前から、
誰よりも時を共に過ごしたのですから。

二人はひとつであったのですから。




私の娘の場合は、先天性の病気で、

生まれる前から
すでに死を覚悟していてもそうでした。


突然の不慮の事故や病気で
わが子を失うほどの、ましてや、

この方が背負った深い絶望と哀しみは、


私のようなわが子を
亡くした経験を持つ母親であっても、

例え、同じ子を失った父親であっても、

その哀しみに寄り添うことはできても、
理解できるものではないでしょう。




同じ境遇の人を探しても、
すべてを分かり合える人はいない。

一人ひとり、生きてきた環境も、性格も、
出逢ってきた人々も違うのだから。




この親子の魂が、
そして残された遺族の方々が、

安らぎの光へと導かれることを
切に願ってなりません。






希望と喜びが、一瞬にして、
絶望と哀しみに変わり果てたとき、


人は誰しも、一度は、
その道しかないであろうというように、

自らの命を絶つ道への選択を
考えることがあるでしょう。


人生においての沢山の時間の流れの中の
一瞬の出来事に、

心はすべて闇で覆われてしまう。




そこから一筋の光を
掴み取るためには、

時間しかない。




絶望と哀しみを癒すのは、

時間しか

そして自分自身にしか
できないんですよ。




じっと、時を過ごすしかない。




悲しみの海の底で
じっと待ち続けることで、

人それぞれの心には
揺らぎがあるのは当たり前だと


時は必ず教えてくれる


自分にしかわからない、
自分の哀しみや辛さを

誰かに理解を求めることが
不可能なことだと。




自分と向き合い、
自分を見つめ、

手を差し伸べてくれる人がいたとしても、
自分の足で立ち上がるしかない。


起きた出来事の理由と
試練の意味、乗り越えたあとの自分


何もない平凡な日々の幸せ

自分以外の人の存在の意味

それまで気づかなかった
幸せそうに見える人の見えない苦労

自分よりももっと
辛く悲しい想いを抱え前向きに生きる人々

そして、自分を気にかけてくれる
自分に関わってくれる人々の想い




それらの気づきを、


時間を試練を
受け止め続けた

誰でもない自分自身が
教えてくれるんですよ。




あなたが


辛く思い試練に潰されそうな時

深い悲しみに打ちのめされそうな時


あなたが生きる意味を
見つけることができるチャンスです。




時を待ち、時を越えて、

過去の自分
現在の自分
未来の自分

そしてあなたが
この世に存在する意味を考えて。



自分をみつめ
自分を許し
自分を愛し

自分にしか造れない
人生があることを思い出して。




あなたの経験が
きっと誰かのためになる。




苦しみや試練を
乗り越えた未来のあなたは


必ず誰かに
必要な存在となるのだから。










「かなしみ」






何を悲しんでいるの



起こった出来事が

哀しいのか



哀しみを抱えた

境遇が悲しいのか



自分が可哀相で

悲しいのか






その闇を抜けると

気づくことがある



すべての出来事は

必要だったと






悲しみは

希望を生み出し



哀しみは

愛しみに変わり






心が強く優しく

生きる未来へと



かなしみが

導いていくのだと






Copyright (C) 2007 凪。ナギ . All Rights Reserved.





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最終更新日  2008/01/26 04:05:52 PM
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