『可愛そうな相棒』―左利きのサーブが逆に曲がってるんだってばさ
前は、野球だスキーだ山登りだと、結構いろんなスポーツに首を突っ込んで、身体を動かす機会も多かった。気が付けば、何やかやで、今でも、コンスタントに続けているのはテニスだけだ。(野球も年に1回だけはやってます。以前の日記『真夏の炎天下 白球を追いかけるオヤジども』2004.8.20参照)会社を辞めて、自宅で仕事をはじめて初めて、毎日の通勤が像像以上に運動になっていたことに気づいた。(これはまずい!何か通勤に変わる運動を始めなくちゃ)と、言いつつ本当は(俺様きっと、有閑マダムにモテモテだぜ)との下心みえみえで、2年位前からテニススクールに通い始めた。たしかに、最初に入った平日の昼間のクラスには、ベンツでやってくるハイソな有閑マダム?も何人かいた。初めは、10年ぶりくらいにかよう、スクールの練習がものめずらしかったり、マダム同士の冷戦を観察したりで面白かった。だけど、やっぱり基礎体力が違うから、あまり思い切り打ち込むわけにも行かず、慣れてくると、物足りなくなってきた。(マダムにもモテモテでもなかったみたいだし)そんな訳で今は、日曜朝一番のクラスに移り、福井烈より年上の、元インカレ選手のオッサンコーチの指導のもと、マッチョなオッサンやイケメンニーチャン達と汗シブキを飛ばしながら励んでいる。スクールとは別に、毎年と言うわけではないが、秋にエントリーしている、男子ダブルスの草トーナメントがある。その大会10年以上前から、同じ相棒と組んで出ているのだが、いまだ、一回も勝ったことが無い。(自慢じゃないが)6~7年前だと思うが、今年こそは初勝利をあげようと、会社の近所の市営コートでナイター練習を週に2,3回剥きになってやった年があった。しかし、運悪く優勝ペアと1回戦で当たってしまったため、その年も初勝利はならなかった。だけど、その練習のおかげか、動体視力が上がり、足腰が鍛えられた私は、その年の野球大会では打ちまくった。ような気がする。私の打順は4番に昇格、チームはベスト4まで勝ち上がると言う、思いもかけない練習の成果が出た。話がずれたが、そのテニス大会で勝てない理由の一つは間違いなく練習方法にある。昔、一緒にやっていた連中が、業界の崩壊とともに、地球規模でてんでばらばらになってしまったため、練習相手が居ないのだ。しょうがないから、ダブルスの試合に出るのに、2人でシングルスの練習をする羽目になる。しかも、私は左利き。スライスサーブも、バックハンドのスライスでアプローチを打っても、右利きとは逆に曲がる。可愛そうな相棒は、そんな癖球の相手ばかりさせられているため、左利きの球筋が身体に染み込んでしまっている。頭じゃ分っているけど、試合で右利きの相手が打って来る、スライスサーブに「おおっ!逆にまがった!」とおののく羽目になる。困ったもんだ。私もなるべくフラットサーブを多くしようと、最初は思ったりするけど、疲れてくると、手首返すのが面倒くさくなってきて、みんなスライス気味の球筋になってくる。(そんなことしてみても意味無いしね)実は今日も、小雨の中、2人でテニスしてきたが、最後にやった試合ではもうお互い疲れているので、1stサーブから2nd用のスライス打ってみたり、やたらとドロップショットを打ったりの、怠惰な小技の応酬になってしまった。(結構面白かったけどね)そんな訳で、今欲しいのは、右利きのテニス友達。埼玉には数人居るけど、「横浜で2時間テニスしようぜ」とはなかなか誘えない。(せめて4時間コートが取れれば良いのだが)また、我々がもう少し上手ければ、「いっしょにやる人この指とまれ!」と胸を張れるのだが・・・胸をお借りする身とすれば、それはやっぱりおこがましいし。うじうじうじ。まあ、相棒のテニス人生が、私の左手のせいで狂おうが、そもそも人生かけてるわけじゃないし、別にたいした話じゃないのだけどね。(子育てが落ち着いたら嫁さんたちも復帰するだろうしね)ところで、今年もあのトーナメントにエントリーするのだろうなあ。一回勝ってみてぇなあ。