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テーマ:お勧めの本(7394)
カテゴリ:お薦め本
先日、古い製図用具などを紹介したところ
うちにいらっしゃる方は 工具や道具好きが多いようです ってなことで お薦めな書籍を・・・ 『道具づくし』別役 実 ハヤカワ文庫NF 民俗学の大家による 今は忘れられてしまった 魅力的な古民具の紹介 人とモノとの関係 こんな道具があったんだ と驚かされます 「おいとけさま」 おいとけ=放っておけの意 二人きりの対座の時、座を和ますために傍らに置く 等身大の木彫りの座像 二人きりだと気詰まりして、なかなか話しにくいですよね そんなときに<おいとけさま>に向かって話すそうで 戸外で思いがけず必要になったときには 携帯型として<こけし>が作られ こけし=個消し として自我を消して話しやすくするそうで 「こだま」 <おおだま>の比較的小さなものを言う 数量的に確定されているわけではないから どこまでが<おおだま>でどこからが<こだま>か はっきりした基準があるわけではない 研究者の中にはこれ以外に<ちゅうだま>があったと 主張するものもいる どうも、現在でも山梨、長野の山間部の 古い農家の納屋の片隅に転がっている 使い古された<おおだま><こだま><ちゅうだま>が たくさん見られるそうです さて、そろそろ気付きましょう(笑) 「ゆびぬき」 文字通り指を抜く道具 何のためにどの指を抜くのかは諸説有り、未だ定説はない 多くの文献によると 裁縫箱に入っていることから 一般家庭の主婦が運針上邪魔になる小指を抜いたという説があり 通常、小指は約三ヶ月で同じ長さに生え揃うから 運針で邪魔になるたびに抜いていたらしい 現在は五本指だけど 平安から江戸にかけての多くの書物に 親指と人差し指の間の六本目の指 <はなのゆび>がみられるため これを抜いたのではないかとする 最近の説もあるそうで・・・ もう気付きますよね(笑) たびたび、うちで紹介する 真面目にウソをつくパロディ本です(爆) もう、どこかの民俗資料館の説明文のような 学術的な解説とイラストで 全国探したらどこかにあるんじゃないかと思ってしまう 説得力?で混乱してきます もちろん最後まで「ウソ」とは言ってないので 疑うことを知らないと危険です(笑) 「はらがけ」 四つ足で歩いてた頃の休息用具 中央に小さな突起がある三尺ほどの木製の台で これに被さると手足が浮いて腹をこの台が支える 中央の小さな突起部はヘソに差し込んで 体が左右にずれないように支えるためのもの 最初、正倉院の御物の中から発見された時 使用方法がわからなかったのは 研究者がデベソだったため 現在ではデパートの日曜大工コーナーなどで 部品が出回り始めたそうなので 自分のヘソにあわせて自作できるそうです おいおい!(笑) ということで クラフト・エヴィング商會 いろいろ http://plaza.rakuten.co.jp/nagoo/diary/200712220000/ http://plaza.rakuten.co.jp/nagoo/diary/200406140000/ 『見えない都市』イタロ カルヴィーノ http://plaza.rakuten.co.jp/nagoo/diary/200406030000/ 『平行植物』レオ・レオーニ http://plaza.rakuten.co.jp/nagoo/diary/200405230000/ こんなのもご参考に~ あれ?『鼻行類』 って紹介してなかったっけなぁ みつからない(笑) ちなみに別役さん(ホントは劇作家/エッセイスト) 他にも『~づくし』シリーズがあるので こういうのがお好きな人はぜひ! nagoo 本館 http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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