瑞穂区 §5 『秋月院』
瑞穂区大喜町太古のこの地は西に海辺が迫り、東の瑞穂台地の麓に当たる場所田光八幡社から西方向へ歩き、2本目の細い路地を左折します細い路地を5分程歩いた左側に秋月院は鎮座します秋月院山門から本堂全景本堂はコンクリートの高床の上に建てられています弓頭山秋月院宗派 / 曹洞宗近代的な本堂の造りに比べ、木造瓦葺きの山門は浮いた印象を与えます歴史は古く「尾張名所図解」に記述も残り、創建は1598年(慶長3)と伝わります織田信秀の家来で小豆坂七本槍の一人と数えられた「中野又兵衛尉重吉」の妻で、「今川氏豊」の娘により開基されたと云われます寺号は妻の法名「秋月院殿花顔桂秀大姉」を寺号とし、山号は又兵衛が弓衆を統率する立場だったことから付けられたといわれます元は熱田神宮の東の田島に創建され1938年(昭和13)この地に移転したもの山門左に碑が並びます左の碑は「秋月院」の「へその緒」を祀ったもので、1596~1615年(慶長年間)に建立されたと伝わり、秋月院では最古の碑とされるものです右が「子安地蔵」地蔵自体は結構な年月を重ねているように見えます山門扉に金色に輝く五七の桐紋この寺紋の由緒、調べて見たが分からなかった、今川家の家紋でもありますが山門扁額の崩し字、達筆すぎて読めないシンプルな彫飾りの虹梁と軒下の母垂木の木組みも美しい山門の石段の先が寺務所になるようです寺務所扁額・・・・・崩し字検索サイトもヒットしない、お寺に教えを乞う事にしよう本堂右の水かけ龍上観音菩薩龍をあしらった鉢の上に水が満たされ、観音様が祀られています三十三の姿に変え、慈悲と知恵により人々を災いや煩悩から救う観音菩薩、悪運を断ち幸運を招くと云われる龍神、両者が一体となった「龍上観音菩薩」です石の色が示すように建立は新しく、2017年に寄付されたもの山門横の「秋月院」の「へその緒」の碑と子安地蔵、以前はこの場所に祀られていたようです入母屋の本堂全景近年改修された新しいもの、この位置から屋根を眺めると入口に向け流れる様は綺麗なものです本堂に掲げられる山号扁額本尊 / 愛敬薬師瑠璃光如来、 脇仏 文殊菩薩、普賢菩薩、十二神衆等 (本尊は弘法大師作と伝えられる秘仏)イベントや体験教室等、新しい取組を行っているお寺です、一度参加してみる事にします秋月院住所 / 名古屋市瑞穂区大喜町1-28℡ / 052-881-9541アクセス / 市営地下鉄桜通線「瑞穂運動場西」から田光八幡社経由で徒歩20分程