地下鉄上前津界隈 #6 『天寧寺』
中区門前町買い物客で賑わう門前町と裏門前町の間に建つお寺、天寧寺を訪れました街中の住宅やビルが立ち並ぶ一画に赤と白の幟だけが視界に入ってきます遠目にそこがお寺だとは気が付きません周囲はご覧のようにビルで囲まれ、南を向いて鎮座する「三宝大荒神」両側には「三宝大荒神」と書かれた二本の白い幟が建っています境内右の寺号標と通りに掲げられた案内板三宝大荒神は信長の守り本尊の様です境内左手に手水舎、その右に建つ絵馬堂手水鉢は左に五七の桐と右に輪宝紋?が彫られています大きなビルを背景に建つ三宝殿、瓦葺で金の飾り金具で飾られています三宝殿前の狛犬絵馬堂は「守鶏絵馬」の奉納で知られ、雄雌二つの絵馬を購入して願い事を書いてこちらに奉納、その際に雌の絵馬は持ち帰り、願いが叶った時に雌をお供えするというもの昔は粘土で作った素焼きの素焼きの鶏だったそうですが、いつしか絵馬に変わったようです上段 三宝殿に掲げられた扁額下段 信長の守本尊と云われる三宝荒神が本尊、左右には凛々しい黒い狛犬がこちらを睨んでいます三宝大荒神とは仏・法・僧を守護するという荒神で、不浄を許さない厳しさを持つ事から、火で清浄が保たれる竈に祀られるかまどの神、火の神として祀られます三宝荒神は災いから守り金銭を融通してくれる守護神とされ、信者を脅かす者には厳しい制裁を下す、何とも頼もしい神様です三宝殿の右に隣接する天寧寺入母屋瓦葺の本堂、白い壁に木の茶色が落ち着いた印象を与えています曹洞宗の寺で山号は玉琳山室町時代後期に蒼空隆公によって清洲城下に「円徳院」として開創される、1611年(慶長16)の清洲越しに伴い、現在地に移転したと云われています1737年(元文2)に徳川宗春の子・竜千代は若くして亡くなり円徳院の法号がつけられた事から、寺号は現在の「天寧寺」に改名されたと云われます天寧寺宗派 / 曹洞宗創建 / 不明本尊 / 釈迦牟尼仏住所 / 名古屋市中区門前町3-21アクセス / 市営地下鉄名城線 上前津下車 西へ約10分程