礫ヶ浦鳥居
知多郡南知多町内海小桝知多半島の西海岸線を走る国道247号線、内海千鳥ヶ浜海水浴場から車で5分程の海岸に「礫ヶ浦鳥居」はあります。国道沿いのパーキングで車を止め海岸線に向かいます。堤防では無数のカモメが人を怖がることなく一休み。このあたりのカモメは人からおやつを頂戴しているようなのか、手から直接与えることができるほど人の動きに合わせ近寄ってきます。だが、残念ながら菓子は無い。国道沿いに歩くと写真の様な案内板があるので、この看板を目印に海岸に出るとわかりやすい。海岸は堤防を挟んで砂浜と岩礁帯に見事に別れていて、堤防があるとはいえ別世界の様相。海岸線を歩いて見つけた道標。鳥居の材料も伊勢神宮からおさがり「京道」「丹波街道」と彫られているようですが、なんというかおおざっぱな道標だと思う。訪れたのは1月18日、当日は風が強く、暖冬とは言え海岸線を吹き抜ける塩交じりの風はとても寒い。先の海岸に小さく鳥居が見えてきました。礫ヶ浦鳥居に到着です。岩盤の上に神明鳥居が建ち、右側に大きな黒い岩がポツンと不自然に転がっています。鳥居の先は伊勢神宮に続きます。礫ヶ浦鳥居の正面にある由来。「この海岸は約1,500万年前の地層、火山活動・海底地震が生み出した大津波のエネルギー海底の大きな岩を運びこんでが作り出した。波打ち際の黒い石は礫岩と呼ばれる片麻岩で、その下は泥岩である。この礫ヶ浦の石は対岸の三重県伊勢市の岩の組成と同じもりだと云われます、伝説によれば天照大神を始め、伊勢の神様達が景色のいい南知多内海の海岸を目掛け石の投げ比べを行った。その中でこの地に届いたとものが礫ヶ浦だと云われる。大きな石は東の山、伊勢山(高峯山・標高128㍍)となり、小さな丸みのある黒い岩は礫岩となり海岸に散在する。この鳥居の正面は伊勢神宮、地元の人からは伊勢遥拝所としてここからお詣りしている。鳥居の部材は、20年毎に行われる伊勢神宮遷宮の際に出る古材を譲り受け、建立された」俄かに信じがたいものが残る・・・・・と言うのが夢のないおやじの感想。鳥居は伊勢神宮の鳥居と対面しているとされ、元旦には対岸の伊勢を向いてお参りする場所。こうして見える対岸の先が伊勢神宮と云われるとそうなのかもしれない。礫ヶ浦に鳥居が建てられたのはいつ頃だろう?、調べてみたけれどそれは定かにはなりませんでした。言えるのは、こうした黒い岩礁帯はここから師崎、日間賀島にかけて続いている事くらい。一風変わった土地の様相は神の戯れにより生まれたもの。礫ヶ浦鳥居住所 / 知多郡南知多町大字内海小桝96