新宮坂神社
熱田区神宮2 新宮坂神社この新宮坂神社はこの地の地名からきているようです。1878年に熱田村の一部が新宮坂町に変り、1981年に現在の地名の神宮町へと変わってきました。その新宮坂町の由来は熱田神宮の境内摂社「南新宮社」の東側の坂を新宮坂と呼んだことから付けられたとされます。左は熱田神宮境内で新宮坂の所以となった「南新宮社」は丁度この左の境内に鎮座しています。写真中央の三叉路の角に「新宮坂神社」の神明鳥居が見えています。上は左が1945年頃(終戦後)の航空写真、右が現在、どちらも新宮坂神社の鳥居を確認できませんが、神社の前の通りは新宮坂と呼ばれたように、西の熱田神宮境内の南新宮社に続いているのが分かります。三叉路から新宮坂神社社頭の眺め。小さな社地は玉垣で囲われ木製の神明鳥居が建てられています。鳥居から先の境内は南北に細長く、鳥居の先に神明造りの社が見られる。高く積まれた台座の上、南を向いて祀られる社。6本の鰹木と内削ぎの千木が配らわれています。神社の創建や祭神など詳細は不明。新宮坂の町名だけ捉えれば創建は1878年以降となるけれど、町名成立以前からの社名だとすると、近くにある今は小さな喜見寺が栄え、境内の一部を町屋にしたとされる1793年(寛政5)あたりまで遡る事になる。燈籠等の寄進年度等からも創建時期につながるものは見かけませんでした。神明鳥居と神明造の社は熱田神宮に関連するものなのか?、熱田神宮の摂末社など調べて見るも関連はなさそう。詳細は不明ですが、社には榊が供えられ、今も崇められているのが伝わってきます。神社北側は「くさなぎどんぐり広場」があり、こちらからだと社後方を眺めることができます。神社を巡る楽しみに社格や歴史にあまり興味はなく、そこになぜ社を祀る必要があったのかそこに興味が湧きます。そうした輩向きに由緒書きはそれを知る手掛かりとなるだけでなく、そこで育つ子供たちがその地を知る絶好の語り部となるだけに由緒書きを掲げるのは有意義だと思う。我が家の息子達が小さかった頃、神社に虫取りに行くと「なんで?」と質問攻めにあった事を思い出す。「くさなぎどんぐり広場」と神社これだけ暑いと子供たちの姿はない。新宮坂神社創建 / 不明祭神 / 不明住所 / 名古屋市熱田区神宮2-1公共交通機関アクセス / 市営地下鉄名城線「伝馬町」駅下車北へ5分程車アクセス / 熱田神宮南門駐車場から松姤社⇒不明社⇒新宮坂神社まで徒歩5分程関連記事 / 神宮2丁目 不明社 、「松姤社」